2013-01-01から1年間の記事一覧

素晴らしいところというより、おそろしいところ

サッカーの元イタリア代表、マルコ・シモーネは「サッカーの素晴らしいところは、アホ呼ばわりされていた選手が1分後には「英雄」になれちゃうことです」と語ったことがあるらしい(名言紹介サイトで見ただけなので、詳しいことは知らない)。 サッカーに限…

テリーを信じて、生きてるってなんだろうと考える

「生きていることを実感する」というのは、つまり「いつか死ぬことを実感する」ということでもあり、死を恐れていないのでなければ、その状態はとても怖い状態だと思う。実際、ふと「ああ、自分生きているな」と感じてしまう時があるが、言いようのない不安…

好き好き大好き

奥田民生さんは、ユニコーン時代のインタビューで「好きなものしか食べないけど、好きなものの幅が広い」と語っていた。 昨日の小路幸也先生の日記には「大好きなものはなんですか? と、訊かれたときにたくさん答えられるようにしておこうとふと思った」と…

血液型性格診断信者の血を輸血されても、血液型性格診断信者にはならないが、気分は良くない

「血液型性格診断を信じている大学教授」と聞くと、私は「大学教授がそんなもん信じてんじゃねえよ」と腹が立つわけだが、きっと多くの血液型性格診断信者は「大学教授だって信じてるんだから、やっぱり正しいんでしょ?」と考えるのだろう。まあ、だからこ…

それだけのことじゃない

「あんたは“それだけのことでいちいち怒るな”と言うが、確かに今回のことに限って言えば“それだけのこと”かもしれないが、私は今まであんたが巻き起こした数えきれない“それだけのこと”や“それだけのことだなんて決して言ってほしくないこと”に対してどれだ…

今更ですが

必見・必読・必聴作品リストの多くの誤りを指摘してくれたのが、小谷野敦さんであったことに今になって気づいて、恥ずかしさから、生まれ変わって一からやり直したくなった。 小谷野さん、ありがとうございます。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 呟き散らか…

十勝平野にカマドウマを見た

昨日ばったりネットの片隅で そんな昔でもないけど、最近ご無沙汰の友達に会った 君はこの頃どうしてる? そう聞かれたのだが 金にならない物語くずれを毎日書いているとは とても言えなかったし 俺はあんまり金にならないけど インディーズのバンドのライブ…

君の心配なんかもうしない

地域の人間の繋がりが割と強めな田舎に住んでいると、たとえば、誰かが失踪した時、その地域の人間が集って捜索が行われたりするのだが(実際、何度かそういうことがあり、私自身も捜索に参加した)、捜索に駆り出された身内が事故などに遭った場合、私は失…

謎の秘境!北海道の神秘の湖・然別湖に幻の湖底人は実在した!!

「湖底人」の話は、前にもブログに書いたが、なんとか川口浩探検隊風の自主映画にできないものかと、最近シナリオを書き始めた。 参考のため、川口浩探検隊シリーズのDVDと、ついでにウルトラセブン第42話「ノンマルトの使者」(海底人ノンマルトが登場する…

芸術系の道に進みたい人のための必見・必読・必聴作品リスト(目次)

音楽でも文学でも映画でも、その道になんらかの形で進もうとすると、これだけは聴いておけ、読んでおけ、観ておけというタイトルを色々なところで色々な人から聞かされることになる。私も日本映画学校に入学した際、学校側、そして担任から必見映画のリスト…

ちびっこのポーは常に善人なはずはない。問題は常に悪人と思われているかどうかだ。

「魚はいつも涼しそうでいいねえ」(さよポニLOCKS!第23回より) でも、常に生臭いという欠点もあるよねえ。 自主映画などを撮っていて、ツイッターで相互フォローしている松嵜真一さんが、ドラマ『半沢直樹』の片岡愛之助が演じているキャラクターについて…

もどすな、あげろ、はきまくれ

甲子園を目指していた元野球部の同級生と久しぶりに会って話した。私が野球嫌いであることは、学生の頃から彼も知っていたのだが「就職して、ようやくお前が極端に野球を嫌いになった理由が少し分かった気がする」と言った。曰く、「野球好きの人間は自分が…

美月氏在住地域近辺に出没する怪異のリスト(第1回)

・ムネヤケ 一部の人間の胃に寄生している妖怪。好物は肉の脂を含んだ油もの全般。宿主が脂の多い食物を胃にとりこんだ際、体中から毒液を分泌し、宿主の体調を崩す。また、油ものに関する話を聞いただけで喜んでしまって毒液を分泌するものもいる。脂ぎった…

井の中の野球ファン、メジャーを知らず?

日本のプロ野球が大リーグよりも優れていると考えている人が結構いるようだが、じゃあ、その人たちは大リーグの試合をちゃんと見たことがあるのかというと、どうやらかなりの割合で、テレビのスポーツコーナーで紹介される程度の映像しか見たことがないよう…

北海太郎と小麦と会話する男

自室のパソコンから、このブログを書いているわけだが、おそらく私の半径2㎞圏内に1頭くらいは、今も存在しているのだろう。熊が。 吉村昭の『羆嵐』を読んで以来、山菜採りなどで山に入る際の最大の恐怖は、やはり熊である。単純に遭難した場合のサバイバ…

佐村糸子は2013年に27歳になった男に、「30歳までになんともなっとらんかったら覚悟しときいやボケ」と……

佐村糸子。 サムライと子。 サムライ/イトコ(従兄弟/従姉妹)。 何かに使えるのではと思い、こっそりブログに書き残しつつ、でもこの程度のアイデアは既にどこかで使われているのではないかとも思い、本当に使われていた場合に恥をかかぬよう、こうやって…

個人的名盤ベスト500(海外編)

個人的名盤べスト500。今回は海外編。 追記:最初の掲載が上記通り2013年7月17日なので、その日付までに発表された作品だけにしておこうと思いましたが、その後に発表された作品や、知った作品、あるいは気分の変化によって加えたくなったり、ランキングを上…

個人的名盤ベスト500(国内編)

以前、比較的親しい知人のみでアンケートをとって作成した「日本の名盤ベスト150」というのをブログに掲載していた。そして、ありがたいことに、あのランキングを海外の方が見てくださり、それを参考にしてわざわざ日本に来てCDを購入してくださったようだ。…

「みんな一緒"なんて真っ平御免」(ジョン・ライドン)

「昔から気になる言葉に「捩じれ国会」。参議院は、衆議院で決めたことをチェックすることが重要な仕事なわけで、その機能を一番行使しやすいのが野党の議席が与党のそれを上回っている状態のはず。だから「捩じれ」でもなんでもないと思う。捩じれ、捩じれ…

『帰って来た20世紀少年』、もしくは『20世紀少年、ニューヨークへ行く』

恐るべきことに、美月雨竜氏のもとへ、高校の同窓会の誘いが来た。 実家の住所はまったく変わっていないため、恐るべきことでもなんでもないだろうと思われるかもしれないが、高校の中での美月雨竜氏のびっくりするくらいの社交性のなさを知る者なら、それが…

たぶん、夢物語だったと思う。

「許されることなく、慰めることなく、忘れられるはずも、なく/叩かれることなく、笑われることなく、気にかけるほどのことでも、なく/ただ一度、まだ一度、遠い遠いどこかから漏れ出す/高い軌道、また一度、夢から覚める瞬間のこと/分かり合うことなく…

「○○が好きな人に悪い人はいない」と言う人に良い人はいない

「○○が好きな人に悪い人はいない」 これは、自分の好きなものと、それを好きな仲間たちが「良い人」であることが、世界の法則であると勝手に宣言する、とっても汚くて浅ましい言葉だ。 こんな言葉を冗談ではなく(いや、冗談のふりをした本音として語る輩も…

蠱惑的な専門外の意見と当たり前の「つまらない真実」

「 物理も工学も専門ではない作家に原発やエネルギー政策のことを訊いて、何が得られるのだろうという意見がある。だが現代の社会ではこういうときに「小説」という形式で「物語」を作っているひとに社会的意見を聴くことになっている。これについて考えを述…

人間関係、理想形

人と触れ合いすぎたせいで、ものが書けなくなるということもあるようだ。 昨年の春から、つい先月くらいまでの美月雨竜さんは、まさにそんな状態にあった。 何も書けないどころか、本も映画もテレビドラマも音楽も、以前のように楽しんだり、考察してみたり…

こんなじゃダメ神様、一緒にいてね(映画版『ノーライフキング』について〜「オウノ フウインヲ トコウト オモイマス」)

「ゲームdis本「脳内汚染」文庫版に対するワナワナがきてる。ゲームは人を殺さない。人を殺すのはにんげんだ。問題のすりかえとデマゴーグを喧伝する偽預言者こそひとのこころをころす。ノーライフキングと戦ったいまをいきる子どもたちが「がんばれ!」って…

あなたの気持ちはもうたくさん

美月雨竜氏は「お酌」という制度の存在意義を理解していない。というか否定している。 よって、飲み会なるものに参加しなくてはならないことになって、そこにどれだけ尊敬する人がお見えになっていても、その人の杯に自ら「いやあ、どうもどうも」などとすり…

友がみな我より偉く見ゆる日よ

微細なる運動の積み重ねによって、誰がどう贔屓目に見ても貧弱なもやしの妖怪に映る肉体から、美月雨竜氏とたいへん親しく、毎日のように顔を合わせ、氏の尊厳を貶めるような事を一切しない人なら、「どうです、さすがに貧弱ではなくなったでしょう?」と問…

武器は蕗

一体全体何をしている人なのか、真面目に暮らしている大勢の方々には皆目見当もつかないであろう謎人物・美月雨竜氏が、本人も「いったい、私は何をしているのだろう」と途方に暮れかけ、日々悶々としているのは、北海道のおへそ近くの片隅である。 この、北…

「車はガソリンをかけて爆発させるのです」

美月雨竜氏は瞬間移動などというスペックは当然持っていないし、また、そのような特殊能力を使いこなせる友人もいない。そもそも、普通に友人が乏しい。 さらに美月雨竜氏は、最後に運転したのは教習所だという、見事なまでのペーパードライバーであり、瞬間…

ガンもどき

「がんもどき」は「雁の肉に似たもの」という意味で(つまり「雁もどき」)、肉を食すことのできない坊さんが肉に似せてつくったのが発祥と聞いたことがある。『聖おにいさん』でブッダが、大豆でローストチキンをつくろうとしていたが、つまりはああいうこ…