2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

平成の哭きの犬丸、第二次東京オリンピックの悪夢と大今良時原画展に関する哭き声

「考えてもみよ――立小便すら許されぬ世情にあって、立喰いを生業とする者が許されるか否か。彼らもまた路傍の犬たちと運命をともにする他なく、ある者は浮浪者として収容され、そしてある者は首都を逃れ未だ戦後の佇まいを残す地方の小都市へ落ち延びて行っ…

彼女や彼らの「ロック・ミー・アマデウス」な形の『聲の形』

「完結した今、改めて『聲の形』を読み直して感じたり、考えたりしたことを綴ろう」第三回。今回は、アマデウスな硝子とサリエリな植野の話と、将也復活後の展開に関して。一応、ネタバレ注意。 「あなたは不公平だ。理不尽で残酷だ。あなたの思いどおりには…

Mama, just killed a man

先週、NHK‐BSプレミアム「プレミアムアーカイブス」の枠で放送された『世紀を刻んだ歌 ボヘミアン・ラプソディ殺人事件』。2002年放送の番組だが、当時は見逃していて、その後の再放送では、鑑賞はしたものの録画は出来ず、今回はじめて手元に残すことができ…

犬と猫のイメージから考える『聲の形』

前回の「-聲の形-完結記念展 大今良時原画展」に関する記事をこっそり「完結した今、改めて『聲の形』を読み直して感じたり、考えたりしたことを綴ろう」の回の第一回にしてしまおうと思う。原画展の感想を見るのも悔しくて悲しくなる為(行けない理由は、前…

硝子がつばきちゃんのような意味での「物語の象徴」でなくてよかった。

2月7日から、東京・青山のギャラリーGoFaで開催されている「-聲の形-完結記念展 大今良時原画展」。魅力的な催しだが、時間的/経済的余裕の問題から私は断念せざるを得なく、ツイッターのタイムラインに流れてくる幸せそうなレポートが目に入るたびに悲しい…

『聲の形』に関するエントリのまとめ

これまでの『聲の形』に関することをメインにしたエントリ。 2014.7.9 人生を諦めきれない人間たち http://d.hatena.ne.jp/uryuu1969/20140709/14049146092014.7.13 仮にただの事故だったら西宮さんと石田くんはダーウィン賞候補 http://d.hatena.ne.jp/uryu…

「『聲の形』を再読して改めて感じたり、考えたことを綴る」ということが出来ていないことに関する弁明

美月雨竜とかいう謎めいた人物が何故謎めいているかと言えば、その世界に対する影響力の哀しいまでの低さに依るところが大きい。そんな世界に対する影響力の低い謎めいた美月雨竜さんは、昨年わりと熱心に連載を追っていた漫画『聲の形』について、今一度感…

モノローグなんかウンザリだ

世界にはもっと大人しくしておいてほしいもんだ あんたのこと言っているんだ あんたもあんたもあんたもだ あんたのことを言っているんだ あんたのことも言っているんだ あんたもあんたもあんたもだ あんたのことを言っているんだ あんたのことも言っているん…