2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

静養日記45 〜僕らはみんな死にながら生きている〜

「知ってる? 人って必ず死ぬんだよ」 「知ってるよ。もう、死んでるんだよ」 小学1年生の時、クラスメイトによるこんな会話を耳にしたことがある。しかし、いまだに「もう、死んでるんだよ」の意味がわからない。彼らが、いとうせいこうの名作『ノーライフ…

静養日記44 〜大掃除で家すっきり。身体はぼろぼろ〜

まだ積もり方は薄めであるものの、外は雪景色となってしまった。これなら、北海道をほぼ出たことがなかった頃の私でも「冬がきたなあ」と感じたことであろう。 北海道の冬は、滅多なことでは外で虫どもと遭遇することもないので、窓なんかを掃除するのには適…

静養日記43 〜歯科医の会話魔術〜

歯科の定期検診のたびに思うのは、口を開いている時に先生や歯科助手の方から話しかけられた際、こちらはくぐもった声で応えるか、あるいはわずかに頷いたりするしかできないのだが、どうやら意志の疎通は出来ているようで、他の患者の治療における器具の音…

静養日記42 〜『ルール・ザ・ワールド』のMVは好きなものだらけ〜

高所恐怖症のくせに空飛ぶものが好きである。でも、エンジン音は嫌いである。 爆音や騒音、あるいは機械音の類が嫌いというわけではない。ノイズ音楽は好きだし、SRLのパフォーマンスなんて、ケガしてでも良いから間近で齧りついて観賞したい。エンジン音だ…

静養日記41 〜粗大ごみでコレクションをつくろう〜

3年ほど前のことだが、街中をなんとなく歩いていたら、とある民家の前に段ボールが置かれていて、中には十数体のこけしが入っており、よく見ると「ご自由にお持ち帰りください」という文字が段ボールに書かれていた。 フリーペーパーやパンフレットの類だと…

静養日記40 〜道産子のDNA……ジンギスカンもわかさいもも好きではないけれど〜

修学旅行くらいでしか北海道を出たことがなかった頃は、辺りが一面雪景色にならないと「冬がきたなあ」などとは感じなかったのだが、映画学校のある神奈川で6年ほど過ごし、また北海道に戻ってきた現在は、草木が葉を落とし、風景の色が緑よりも茶色が目立つ…

静養日記39 〜眠るのにも体力はいる〜

風邪の野郎によって痛めつけられた身体を回復させるため、ベッドでひたすら休み続けた結果、風邪と思われる症状はかなり軽減されたものの、寝過ぎからくると思われる首やら腰やらの鈍痛に苛まれている。ゆえに、少々老人めいた動きで家の中を徘徊しているが…

静養日記38 〜風邪ひきは大事な予定のあとで〜

少々、深刻度の高そうな風邪をひいた美月雨竜さんは、なるべくベッドから起き上がらないで一日をやり過ごそうと決意した。弱った身体は労わってやるに限るのである。ゆえに、大事な予定を目の前にして身体を壊してしまうと、どうにか都合をつけて休むにして…

静養日記37 〜はごろもフーズにはお世話になっているけれど、この羽衣を食べてはいけない〜

ちょっと遠くまで散歩に行ってみると、見知らぬ畑のなかに二羽のタンチョウを見つけた。白鳥なら時期がくれば頻繁に目にするし、我が家の庭に舞い降りることだってあるが、タンチョウとなるとさすがに珍しい。しばらく観察してみたが、こちらを気にする様子…