2019-01-01から1年間の記事一覧

SOME DAY,THAT PLACE IN TIME(さよなら、2019)

みうらじゅん先生の「みうらじゅん賞」に倣って、私を楽しませてくれた人・ものなどを勝手に称える「みづきうりゅう賞」。令和に入り本家「みうらじゅん賞」は“権威・濃すぎ”になった(?)授賞式を改め、原点回帰的な発表になっておりましたが、こちらは権…

ガラス製品に埃を溜めるな

もっと掃除しやすい家にするべきだと家を建てる前の両親に忠告したくなる季節。つまりは大掃除の季節。安物のくせに小細工に走ったシャンデリアなんぞ、埃は溜まりやすいうえに、いざ拭こうとすればあちこちでこぼこしていて鬱陶しいし、苛々しながら雑に扱…

松とパインとリンゴにまつわるシベリアを絡めたムッシュ村上の話

特に好物というわけでもなければ親の仇のように敵視しているわけでもないので、日常においてパイナップルに意識を向けることはさほどない。だからこそ、ふと目に入った表記が「パイナップル」ではなく「パインアップル」だった場合、ちょっとした特別感に浸…

さようなら、ミスター・アメリカン・ライダー

映画『ラストムービー』予告編 遠い遠い昔の話 映画が始まると皆が微笑んだ時代があった 僕にもそんな機会があって 皆を驚かすことができるかなと ちょっとは感銘を与えられるかなと思った でも71年に大きな衝撃があった 僕が知ったのは天国の門も開いた後 …

12月11日の段階でこの心境

例年以上に師走らしい師走、つまりはあれこれ忙しくて体に悪いということで、ただでさえ社会の仕組み的に色々やらんといけないことが多くなるのに、別に無視しても構わないような文化的な伝統も今更ぷっつり途絶えさせるのも気持ち悪く、そのあれこれのため…

最後の映画は12月20日

映画『ラストムービー』予告編 公開は12月20日から。最後の映画まで、もう少し。 【Amazon.co.jp限定】ラストムービー(ポストカード付き) [Blu-ray] 発売日: 2020/06/17 メディア: Blu-ray

映画の終りとハードボイルド・ワンダーランド(31年ぶりの『ラストムービー』)

映画『ラストムービー』予告編 最後の映画、映画の最後、終りの映画、映画の終り、強いては映画の死に場所 拳銃を手に「ぶっ放されたくなかったらトチらず演技しろ!」と怒鳴ったなんて噂もありながら、自分自身をパロディ化したような役を「面白そう」だと…

軽量級の重病

少し重めの風邪をひいたため、いつも以上におとなしくしている。インフルエンザではないらしい。早めの大掃除で体力を消耗し過ぎたのが一因と思われる。 風邪の効用 (ちくま文庫) 作者:野口 晴哉 発売日: 2003/02/01 メディア: 文庫

頭が軽いと天丼も軽くなる

以前、『タモリ倶楽部』で特集されていたが、俳優の高橋克実さんは月に2回、ヘアカットに通っているらしい。番組内でタモリさんに「切るほどのものないでしょ」とからかわれていたが、幸い(?)にも切るほどのものがまだまだある私は年に2回しか髪を切るこ…

白鳥の引き笑い

白鳥の鳴き声は明石家さんまの引き笑いに似ている。ほぼ毎年のように我が家の近辺には白鳥が飛来するので、テレビを点けているわけでもないのに、どこからともなくあの笑い声に似た音がすると「もうそんな時期か」としみじみしたりする。 さんまさんといえば…

あの悪趣味なVHSをもう一度

時代がVHSからDVDへと変わる頃、多くのレンタル店ではレンタル落ちのVHSが安価で叩き売られていたのだけれど、さすがにアダルトビデオが一般作品と同じ場所に並ぶことはなかったものの、往年のモンド映画や一時期ブームとなった悪趣味系ビデオ(死の瞬間や死…

洋楽の邦訳風文章に隠された意味があるかどうか決めるのはあなたの賢さ次第と言っても過言ではないのだ

誰がのさばらせたんだろうな 案外優しい君たちかもよ 弱い者には優しい振り 強い者にはひたすら厳しい そりゃ強い連中だって怒るさ 足りない頭でカンカンさ 阿呆が怒れば手がつけられない そんな事もわからないほど抜けちまったのかい 必要なのは強さでも優…

波乱を好むほど被虐的でも暇でもないからサティスファクションを叫んだりする

雪も降り、寒さも段々と厳しくなってきたのだけれど、冬が近づくと陽も高くなり、窓の位置や大きさによっては日光が厚かましいくらいに射し込んできて、ちょっと寒いからといってストーブなんかつけてしまうと、暑がりの私には夏場と変わらないくらいの不快…

めんないがらすのこのあたしとは……

少し遠出した先で、陰鬱な雰囲気の時代劇くらいでしか見たことのなかった木に吊るされたカラス(本物)を初めて目にした。季節柄、草木の葉も多くは落ちて枯れ、木枯らしも吹き、十勝ならではの周囲に建造物がほとんどない大平原という景観とも相俟って、斬…

人型幕の内弁当殺人事件

タイトル通りの夢を見た。夢なのでぼんやりとした記憶ではあるが、バラエティ番組等でよく見る「被り物」の形態でご飯の部分に顔を出す穴らしきものがあり、白塗りされた男の顔が確認できた。シルエット的には、故・野坂昭如先生が出演していたアース製薬「…

さよなら好きになったヒト

実際の恋愛感情でもアイドルなどに対するいわゆる「推し」的な感情でも良いのだが、とにかく好きになった対象を不幸にさせてしまう性質(そいつ自身の言動が原因の場合もあれば何らかの呪いか宿命のような場合もあるだろう)の持主がいたとして、そんな人物…

せんせい、さようなら みなさん、さようなら

小・中学校時代の教師たちのなかで、卒業後に数回程度でも交流のあった教師というのはほとんど居ない。そんな卒業以来、顔をあわせることのなかった教師に突然連絡した場合、その教師はどんな反応をするのだろうと時折考える。教師にとって私は数多く相手に…

理由なき飯盒

学校行事以外でキャンプを経験したことはない。虫は嫌いだし、野性動物は安全圏で眺める分には良いが主導権を握られるわけにはいかないし、何よりすぐに身体を洗いたくなる人なので根本的に向いていないのである。Bearがたくさんいらっしゃって、プラスチッ…

「爆破に惹かれるのは遺伝子の奥底にビッグバンの記憶が眠ってるのかもね」

色々あって、もう15年近くも親と顔をあわせていないという腐れ縁の某女史(実際に比較的社会的地位が高いとされる職に就いておられるので「女史」という言葉を使わせてもらう)であるが、彼女が高校を卒業するまで暮らした家の住所はすでに更地になっており…

スポーツに関する知識のほとんどは衝撃映像で学んだ

一時期ほどの憎悪はさすがに薄れたものの、基本的にスポーツは見るのもやるのも好きではない私にとって、スポーツに関する知識の大半はテレビの衝撃映像特番によって得たものであり、最も憎く思っている日本プロ野球など、中継すら2分以上見続けたことがない…

出会わないんです。

街中でたまたま知人に出会う確率というのは、一般的にどの程度のものなのだろう。どうにも、私の場合は一般的な確率よりも低いような気がしてならない。「友人」に限定してしまうと、はたして相手は私を友人と思ってくれているのだろうかという精神に良くな…

伝染らないんです。

やけに耳の奥が痒く、アレルギーか発熱の予兆だろうと思っていたら、案の定そこそこの高熱に見舞われ、病床に伏す。 人体を蝕むウイルスなので、ネットを介して感染することはない。何かの間違いでこのブログを目にしてしまった方も安心してほしい。さらに言…

突然の懺悔

修学旅行で行った某南国の海でくたびれたハリセンボンらしき魚を拾って喜んでいた同級生のY氏を眺めながら、心の中で「ハリセンボンじゃなく、なにかしらの猛毒を持った魚なら良いのに」と思っていたことを今更ながら懺悔いたします。まあ、憎い相手でしたし…

狂夢期が来たりて笛を吹く

ひょっとすれば親族を除けば最も長い付き合いの相手となっているのかもしれない精神的不具合は、処方されている薬で以前よりは抑えられているとは言え、天気が悪いと嫌な記憶が次から次へと蘇ってきてしまうのは相変わらずで、常に心の片隅どころか中心近く…

偽百人一首への道

(22番)「わき腹に 開きし傷口 塩ぬれば これやかましき 嵐のごとく」(奮若羅康秀) 『ヨルタモリ』を再観賞しているうちに、李沢先生に倣って偽百人一首を1番から100番まで創りたくなり、現在鋭意編纂中。完成するかどうかは分からないけれど。 百人一首 …

ニセ名言創作活動第2期まとめ

「名言は好きです。でも、名言を言おうとする人は嫌いです」(タモリ) 第1期のまとめはこちら https://uryuu1969.hatenablog.com/entry/2019/03/31/071611 架空の海外の偉人・著名人による(ニセ)名言 「他人を簡単に否定してはいけないように、他人を簡単…

米は炊くもの

炊飯器が煙をあげていた。米が炊き上がる時に立ち上る蒸気ではなく、あきらかに配線がどうかした場合に出てくる嫌な煙であった。壊れたということである。長くもないが短くもない程度の付き合いであったが、この炊飯器氏とはお別れのようである。 かくして、…

「春から夏へ、春から夏へ、夏から春へは行きません」(所ジョージ「組曲・春から夏へ」より)

小学校1年生の時、四季の順番を「春→秋→夏→冬」だと比喩ではなく本当に足を踏み鳴らしながら物凄い形相で言い張り続けた奴がいて(「一年中、冬みたいな場所もある」といった話ではなく、あくまで小学一年生同士で交わされる日本の四季についての話)、最後…

人に食べられるのが得意なフレンズ

「イカは偉いな、どうやっても美味い」 なんという番組だったのか分からないが、薬局の待合席でたまたま流れていたテレビ番組から、そんな台詞が聞こえてきた。イカがさほど好きではない人間からすると「どうやっても美味い」という意見には賛同しかねるのだ…

キウイの泡の中から生まれ出た悪魔ベルゼブブ

熟した果物を食べると高確率で耳の奥が痒くてたまらなくなるので、果物が手元にある場合はなるべく固いうちに食べなければならず、量が多かったりすると難儀なのだが、果物自体は嫌いではないので無駄にしないよう糖尿病上等の精神で立ち向かっていることが…