2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

米は炊くもの

炊飯器が煙をあげていた。米が炊き上がる時に立ち上る蒸気ではなく、あきらかに配線がどうかした場合に出てくる嫌な煙であった。壊れたということである。長くもないが短くもない程度の付き合いであったが、この炊飯器氏とはお別れのようである。 かくして、…

「春から夏へ、春から夏へ、夏から春へは行きません」(所ジョージ「組曲・春から夏へ」より)

小学校1年生の時、四季の順番を「春→秋→夏→冬」だと比喩ではなく本当に足を踏み鳴らしながら物凄い形相で言い張り続けた奴がいて(「一年中、冬みたいな場所もある」といった話ではなく、あくまで小学一年生同士で交わされる日本の四季についての話)、最後…

人に食べられるのが得意なフレンズ

「イカは偉いな、どうやっても美味い」 なんという番組だったのか分からないが、薬局の待合席でたまたま流れていたテレビ番組から、そんな台詞が聞こえてきた。イカがさほど好きではない人間からすると「どうやっても美味い」という意見には賛同しかねるのだ…

キウイの泡の中から生まれ出た悪魔ベルゼブブ

熟した果物を食べると高確率で耳の奥が痒くてたまらなくなるので、果物が手元にある場合はなるべく固いうちに食べなければならず、量が多かったりすると難儀なのだが、果物自体は嫌いではないので無駄にしないよう糖尿病上等の精神で立ち向かっていることが…

ちいさい秋を見つける気力があるのは子供の頃だけ

「○○の秋」と呼ばれるものが多くあるのは、暑くもなく寒くもないという気候のおかげで食欲も増すし、身体を動かすのにも頭を働かせるのにも丁度良いからなのだろうが、あまりに暑さに弱い人間の場合は、夏の暑さの疲れが抜けず、ようやく身体が調子を取り戻…

ゆがんだ顔は暑さのせい

地元新聞の編集余禄で歌人の時田則雄さんが「9月も間もなく半ば。朝夕はめっきりと涼しくなってきた」と書いていたのだが、執筆時はたしかにそうだったのだろうけれど、間の悪いことに掲載された日は酷暑と言って差し支えない状態で、おまけに湿度も高く、高…

ポカリ的なものをドモホルンリンクル的に一滴一滴摂取しつつ

半ば慣れっこでもあるが、体調不良により痩せんでも良い貧弱な肉体を更に痩せさせている。何者かによる呪いの影響かもしれないが、心当たりが多すぎるので、余計な体力を使わないためにも犯人の目星をつけるようなことはしない。幸い、命に別状はないようだ…

流れるポカリの汗は決して腐らない

とある場所でふと聞こえてきた見ず知らずのまっさらな他人の会話。その中に出てきた「ポカリを腐らせたような女」というフレーズ。会話のすべてを聞き取れたわけではないけれど、どうやら出会ったばかりの女性について一方がもう一方にあれこれ語っているら…

ナタデココよりも先に知ったタピオカ

日本では1992年からNHK教育で放送されていたアメリカのテレビドラマ『天才少年ドギー・ハウザー』(Doogie Howser, M.D.)で、若くして医師となった主人公のドギーが数名の同僚たちと共に患者側の気持ちを理解するために体験入院(それぞれ異なった症状の患…