2022-02-06から1日間の記事一覧

『今日までの夜に見た夢に彩られた走馬灯にも似た自分史』(9)

列車を改装したらしい図書館を見つけたのは十五になったばかりの頃で、その時はまだチャボやクリハラのような友人もいて、かすかに浮かれて歩くこともあった。鷲別の図書館には植物の本が多いなどと無駄な知識の自慢をしつつ背表紙を素早くチェックしている…