「誰でもマヨネーズかけると思うなよ!」(by.さまぁ〜ず・大竹一樹)

 たこ焼きだろうがお好み焼きだろうがサラダだろうが白身魚のフライであろうが、基本的には私は食えるのである。ただ、外で買ったり食べたりしようとすると、最初からマヨネーズなんかがかかってしまっているから食えなくなるのである。

 何故、人はああもマヨネーズをかけたがるのか。白いんだか黄色いんだかよく分からん薄気味悪い色をし、吐しゃ物のような、あるいは不潔な人間の足のような酸っかい臭いを発し、手やら机やら衣服に付着しようものなら染みにはなるわ、あの臭いが染み込むわで散々な目に遭い、食ってる人間の口の端には必ずと言っていいほど小汚く滲み出ていて、こちら側の食欲を削ごうとする、あんな奴を何故あれほど有難がるのか。
 
 勿論、これだけ存在を否定しようとする言葉を連ねるのは、私があの調味料が大嫌いだからなのだが、好きだという人が大多数なのだとしても、どうして「マヨネーズは最初からかけておく」というのが前提になっているのか。

 昨日(日付的には今日だが)の『さまぁ〜ず×さまぁ〜ず』の内容も、「たこ焼きにマヨネーズは是か非か」というもので、決してマヨネーズが嫌いというわけではないさまぁ〜ずのお二人も、「マヨネーズおかけしますか?」のやりとりくらいは欲しいと言っていた。大竹さんの言うように「開発者の押し付け」である。せめて、「マヨネーズ抜きで」とお願いした時、変なリアクションを起こさないで欲しい。マクドナルドにおける「ピクルス抜き」は、それほど珍しいものではないはずなのだから。ちなみに、私がマクドナルドに行かないのも、マヨネーズが基本的に入ってしまっているからだ。ついでに言えばチーズも嫌いだ。このチーズという奴も、結構な確率で無断で勝手に入ってきやがる。

 チーズとマヨネーズが嫌いというだけで、食生活において大きなハンデを負うことになる気がしている。私は基本的に食えない野菜はないし、肉類もあまり好きではないというだけで、食べられないわけではない。だが、チーズとマヨネーズがどうしても食べられないというだけで、多くの料理を口にすることが出来なくなる。菓子なんかでも、すぐにチーズ味とかが出る。

 サンドイッチのマヨネーズ率が高いのは仕方ないとしても、おにぎりだって油断できない。ツナマヨネーズとか、どうしてツナだけじゃ満足できないのだろう。玉子にもどうしてマヨネーズを混ぜ込むのか。こちとら、マヨネーズの臭いを感知した時点で、吐き気に襲われるのである。

 マヨラーで有名な芸能人と言えば、SMAP香取慎吾だが、あれほどのマヨラーでありながら別に嫌いではないということを考えれば、香取さんがマヨラーじゃなかったら、私は追っかけクラスのファンであったかもしれない。それくらい、マヨネーズというのは、私の中でマイナスポイントなのである(だが、キューピーの広告はセンスが良いと思う)。



 味覚話でもうひとつ。以前、「土の味」という表現をしたら、田舎者と馬鹿にされた。野菜に少しだけのこっていた土が口に入ったときの味なんて、都会っ子には分からないものらしい。
 
 別に洗わずに齧っているわけではないのだが、新鮮な野菜を隅々まで味わおうとすれば、多少の「土の味」も感じることになるのである。また、市販の野菜でも、じゃがいもの皮を剥かずに調理すれば、稀に味わうことになるものなのだが、みんなじゃがいもの皮は剥くようだ。芽さえ取れば良いと思うのだが。

アメリカン マヨネーズ ストーリーズ

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