私は筋金入りの嫌酒家である

 12月3日の産経新聞で「駅ホーム事故 6割酔った客」という記事があった。そして、今日は授乳中の飲酒の影響についての記事。

 授乳中の飲酒に関しては、「日本母乳の会」の理事で、さかいたけお赤ちゃんこどもクリニックの院長・堺武男が「我慢してストレスをためるぐらいなら、たまにお酒を飲んだり好きなものを食べることで、心身を健康に保つほうが重要ではないか」と語り、記事も「健やかな育児は、健やかなお母さんから」と締めている。禁酒ファシスト的偏見を持ち込むと、やっぱり酒には皆多少甘い見解をするのだなあ、と思ってしまう。

 しかし、腹立たしいのは、やっぱり駅ホーム事故の記事で、これだけ多くの酔っぱらいが事故をおこしておきながら(酔っぱらいに巻き込まれて死傷した事故も含まれているのかは、ちょっと分からなかった。「酔った乗客絡み」とされていたらから、たぶん含まれているとは思う)、事故防止の対策として挙げられるのは、ホーム柵や転落検地マットなどばかりで、「飲むな」という方向には行かない。喫煙者は駅から追い出されようとしているのに、誰も酔っぱらいを駅から追い出そうとはしないのだろうか。

 私は煙草も嫌いだが、駅において、より迷惑で危険なのは酔っぱらいだと思う。酔った客は改札を通れないようにした方が良い(子供の事故の防止のために、ホーム柵などを作るのは構わないと思うが)。

 そもそも、これだけ喫煙者が喫煙室等に隔離されているのだから、酒気帯びの人間は、酒を提供する場(単に酒を販売している場所ではなく、居酒屋等の酒を飲める場)以外には立ち入れないようにしたって良いだろうし、路上喫煙を取り締まるなら、路上飲酒はもちろん路上における酒帯びだって取り締まるべきだと思う。居酒屋等で酔ったら、酔いが醒めるまで店から出さなくすれば、飲酒運転や酔っぱらいに絡まれる一般人も減るだろう。プラットフォームの全面禁煙なんぞに力を入れる前に、プラットフォームに酔っぱらいを入れない努力をするべきだと私は思う。

 酒が好きでも別に構わないが、酒に甘い人間は信用しない。「酒に甘い嫌煙家」くらいアホな話はそうそうなくて、それなら大酒飲みの愛煙家の方が話は通じる気がする。

酒飲みの社会学―アルコール・ハラスメントを生む構造

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 腕や指を骨折した経験がない(というか、骨折自体したことがない)ので、骨折した場合、耳掃除はどうするのだろうと、ふと疑問に思った。耳掃除は繊細な作業である。加減を間違えば、たいへんな悲劇に見舞われる。右腕で左耳を掃除するのは難しいのである。

 よく、ギブスを外した腕や足が、洗えなかったものだから異臭を放っていた、という話は聞くが、ひょっとしたら右腕を骨折した人は、右耳に耳垢が溜まりまくっているのではなかろうか。この先、骨折しないという保証は一切ないので、もし経験者がいれば、耳掃除をどうしていたか教えてほしい。潔癖症として、長い間耳掃除ができないのは、おそらく耐えられまい。

 ところで、風呂に入っても耳の裏側を洗わないという人間が少なくないという話を聞いた。洗いすぎて出血したこともある私からすると、とても信じられないのだが、世の日本人どもは、案外身体の洗浄が雑なのだろうか(勿論、洗いすぎも良くない。血を見ることになる)。