「お前が物事を知らないせいでオレが変なこと言ってる感じにするのやめろよ!」
(桜場コハル『みなみけ』第151話「絶対アレ」)
常識がない/物事を知らないだけなら、まだ愛すべきお馬鹿になれる可能性はあるのだが、自分が無知であることを自覚していない場合はその可能性が遠ざかる。
『みなみけ』ではマコトが「ネギを首に巻くと風邪に効く」という話を知らないせいで、トウマがおかしなことを言ってる感じになってしまったわけだが(まあ、大抵の日本人が知っていることとはいえ、ネギを首に巻くというのはおかしな行為ではある)、こういったことが起こるからチアキ的に言えば「バカと話すのは疲れるなあ」となるのだ。
似たような事例に「説明する側が無知/馬鹿すぎるせいで、聞いてる側の理解力がないような感じにされる」というのもある。逆に「聞き手がバカすぎて、説明する側の頭が悪いように見える」というのもある。
それでも、最後に笑って済ますことができるような人間関係が築かれていればよいのだが、バカなうえに芸術家きどりという厄介な人間もいて、こういう輩は、自分の無知や理解力のなさを改善しようともせず、あろうことか「言葉は不完全なものだ」だの「世の中はそんなに白黒はっきりつけられるものじゃない」だのと言って、バカなまま、それでいて自分は哲学者であるとでも言いたげな顔をして平然と生きていたりする。こういう奴と話すのは、疲れる以上にゲンナリする。
- 作者: 桜場コハル
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/03/04
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