異世界のスタンダードナンバー

 何気なく『ゼロの使い魔』を再読していて思ったのだが、あの作品のように異世界というものがあったとして、そちらの世界にしかない音楽や小説などをこちらの世界で発表する場合、著作権ってどういった形になるのだろう。

 もちろん、異世界というものの存在が確かめられているのなら、なんとかできるのだろうけど、確かめられない場合、すべてを知っているのは、異世界に行ったことのある者のみであり、自分の作だと言ってしまっても、気づかれることはないはずだ。

 まあ、きっと良心的かつ常識的な者は「作者不明」として処理してもらうのだろう。すべて正直に話したら、狂人扱いされるだけだ。

 でも、探したらいるのかもしれない、すべて自作でありながら「これは、異世界(あるいは異星や未来等でもいい)の作品であり、私が作ったものではない」と主張しているアーティストが(設定として異星人だったりは既にあるわけだし。こりん星とか)。

ゼロの使い魔 (MF文庫J)

ゼロの使い魔 (MF文庫J)