プライベート・フィルム(ビデオ)を収集します。ワケのわからん自主映画なんかより貴重な品です。

 NHK BSプレミアムの『プレミアムアーカイブス』で、月曜から『映像の戦後60年・あなたと作る時代の記録』が再放送されている。

 観ていると、むらむらといわゆるプライベートフィルム(ビデオ)の収集をしたくなってきた。各家庭、あるいは学校や企業が趣味や記録目的で撮影したフィルムやビデオは、充分歴史資料としての価値を持つわけで、邪魔だから処分したいなどと考えているのなら、送料や多少の謝礼だって払うから私に送っていただきたい。むず痒くなるような映画論を垂れ流しているような自主映画作家の「作品」なんぞより、保護すべき資料だ。

 そういえば、どうやら私の母校の小学校が、あと3〜4年くらいで閉校になるらしい。あの小学校は、今はどうだか知らないが、私が通っていたころは、どんな小さな行事でもやけに熱心にカメラを回していて、おそらくその映像は今も校舎のどこかに保存されているはずだ。

 その中には、なぜか学習発表会の演目の一つとしてエアロビクスをやらされている私と私の同級生たちの姿など、恥部というか黒歴史というか、そういうものも沢山含まれているわけだが、ド田舎の小学生たちの日常の記録なんて、そうそうしっかり記録されていないわけで、「僕たちの思い出」以上の価値が生まれているような気もする。

 まあ、捨てられていたり、重ね録りされてしまっている可能性も否定できないのだけど……。