久しぶりに嫌酒日記

 私はタバコを喫わないので、「不安な時ほど喫いたい」という気持ちはあまり理解できないのだが、自分が不安になった時は、たいてい深呼吸をする。タバコを喫う行為は、深呼吸するようなものでもあるので、タバコを喫いはじめたきっかけが失恋だったり挫折だったりという話をよく聞くのは、なんとなく納得できる。やはり、と言うべきか、禁煙方法に「喫いたくなったら深呼吸」というものもあるらしい(効果的とは思えないが)。

 しかし、「喫いたくなったら深呼吸」という方法は、深呼吸が苛々などの解消に効果的であるということと同時に「深呼吸で済ませられるのだから、タバコなんか必要ない」という意味も匂ってくる。私個人は、たしかにタバコなんか必要ないというタイプではあるのだが(だからといって、嫌煙者ではない。喫煙者とは友達にならない、なんてことは微塵も思っていない)、深呼吸をもっと恥ずかしくなくやれたらいいなとは思っている。色々と理由は考えられるが、深呼吸を人前でするのは、ちょっと恥ずかしい。喫煙者の中には、ひょっとしたら、タバコというカモフラージュがないと、深呼吸がしにくい人も何人かいるんじゃないかと思う。

 ところで、私が酒もタバコもやらないのに、酒呑みは苦手で、喫煙者は平気である理由は、たとえば、タバコを吸わなきゃ話ができないのと、酒を飲まなきゃ話ができないということとの差を考えてみれば良いと思う。何度も言うが、喫煙は気持ちを落ち着けているだけだが、飲酒は責任逃れ的な意味が強い。「酔っていたもので」という言い訳(この言い訳が大嫌いだ)はあるが、「タバコを喫っていたので」という言い訳はない。「酒でも呑んで考えましょう」と言った奴がいたが、そいつはきっと本気で考えるつもりがないか、言ったことに責任を持ちたくないかだ。

 また、迷惑をかけずに楽しく呑むのは、別に構わないが、呑めない人間のいる席、特にその呑めない人間の為の催しにおいて、他の参加者が酔っぱらうというのは、呑めない人間のことを少しも考えていない、ハナからほったらかしにするつもりだった、と捉えられても仕方ないと思う。

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呟き散らかしたこと



 サミー・デイヴィスJr.が出演した「サントリー ホワイト」のCMと岡村ちゃんの「ぶーしゃかLOOP」のPVを交互に繰り返し観てニヤニヤするのが、最近の息抜き。