病は気から、吐き気から

 発熱の前兆として、私は耳の奥が痒くなるのだが、一昨日もそうなって耳垢もほぼ出ないのに綿棒で両耳を掃除した。そして、昨日から軽い悪寒、頭痛、身体のだるさ、その他「風邪」と思しき症状。

 普段、番茶や水で済ますところを、ビタミンウォーターに替えたせいか、あまり悪化はしないし、回復の兆しも見えているのだが、いかんせんトイレが近くなり、ゆっくり寝ていられず、結局いつも通りの飲み物で過ごして、もっとしっかり眠っていれば同じように、いやひょっとしたらもっと早く回復するのかもしれないが、布団でじっとしていると、それはそれで「ひょっとして、この症状は、実はとんでもない病気なんじゃないか。噂のフォーラーネグレリアなんじゃないか。そういえば、自分は風呂に入ったとき、鼻まわりも念入りに洗っているぞ。他人より感染の確率は高いのではないか? いや、あの恐ろしいバクテリアではなかったとしても、他の恐ろしいなにかしらの病気なのではないか? そういえば吐き気もしてきたぞ。いや、この吐き気は、大元の体調不良からきているのか、それともあれこれ考え過ぎたせいか? いやいや、これは……」などと思い詰めてしまうので、動き過ぎない程度に動いていた方が、精神までおかしくなる危険性は低くできるのだ。

 とりあえず、症状自体は軽くとも、3日目も続くようなら病院という、いつも通りの判断を下そうと思っているので、もしかすると明日の今頃は病院のベッドにいるかもしれません。