丈夫な人にはわからない、非敏感な人にもわからない

 ツイッターで“貧乏の何が怖いって「トラブルが起こった時に対応できなくなる」ってこと”という呟きを見つけ、その通りだと思い、リツイートした。この呟きに対して「金持ちである人、金に困ったことがない人にはわからない」という発言もあって、それもそうだよなあとは思うのだが、もっと怖いのは、「金持ちではないが身体が丈夫な人/あるいは、ちょっとした身体の異常を気にしない人」にもわからないということだと思う。

 私は、まあ極端に貧乏ではないものの、裕福なわけでもなく、よって「ちょっとした身体の違和感」が性格的にもの凄く気になるのだけれど、出費のことを考えて「とりあえず経過を見よう…」という判断をすることが多い。現在、風邪やらなにやらのストレスからと思われる顎関節症(これも、と思われる、だが…)に伴う(これまた、と思われる)耳のちょっとした違和感の経過観察中である。秘境のような田舎在住ゆえ、病院へ行くだけでも結構大変なのである。

 私の、ちょっとした違和感を気にする感覚は、おそらく、さまぁ〜ずの大竹さん並みで(あんなに共感できる人は他にいない)、そのストレスから別の体調不良まで引き起こしてしまうたびに、三村さんに似ていれば、このストレス性の不調に悩まされることはなかっただろうなあと思うのだ。そして、さまぁ〜ずがもし人気芸人になれず、鳴かず飛ばずのまま現在に至っていたら、大竹さんはしょっちゅう病院へ駆け込むこともできず、きっとそのストレスも相俟って、たいへんな病気になっていたんじゃないかと思い、さまぁ〜ずが売れる世の中で良かったなあと感じるのだった(私がもっと評価される世界であったら、なお良かったのだが)。

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 ツイッターの「日本映画ダメ絶対bot」は、言い方を変えれば「小心者克服講座・映画業界編」になるな。「年寄のホームレスにテーマ語らせんなよ」「カメラひきっ放し長回しで高尚ぶるなよ」とか。「誰も見てなかったな、エンドクレジット」ってのもアリかな。

 映画学校入学直後、ゼミ分け後の自己紹介の時、ふかわりょうのマネをした某同期生(黒歴史になっているかもしれないので、特に名前を伏せる)がいたけど、あの時この「小心者克服講座・映画業界編」を彼なり私なりが思いついていたら、ウケていたかも……いや、顰蹙を買ったか……。