やりたいことだけやりたいわけではなく、やらなくてもいいうえにやりたくないことをやらされすぎ

 タコの入っていないタコ焼きはタコ焼きとは呼べないが、マヨネーズがかかっていなくてもタコ焼きはタコ焼きである。というか、さまぁ〜ずのお二人も言っていたが、いつからタコ焼きにマヨネーズは「かかっているもの」になってしまったのだろう。

 タコ焼きだけではない。油断すれば、こちらに断わりもなく、勝手に食材の上やら下やら、果ては食材の体内にまで侵入してこちらを襲ってくるマヨネーズ(チーズの野郎も似たような不意打ちを食らわせてくる)。「酢と卵と油の混合物」と言えば、大半の人がきっと気持ち悪がるはずなのに、「マヨネーズ」という言葉の響きか、はたまたキューピーのCMのセンスの良さか(悔しいかな、キューピーのCMは好きだ。福山雅治も好きだ)、あるいは香取慎吾の人気ゆえか(香取さんも好きだ。前にも書いたが、あの人がマヨラーじゃなかったら、私はものすごいファンになっていたかもしれない。逆に、ジャガイモにマヨネーズをつけて食す姿をCMで見てから、菅野美穂が苦手になっている)、しかし、不意打ちのように料理に潜伏するのはやめてもらいたい。

 ところで、禁煙ファシズムとか、実際の犯罪の防止に繋がりそうもないことばかり進められる児童ポルノ関連のあれこれとか、特定の趣味・嗜好の弾圧のような風潮と同時に、上記のようなマヨネーズの過剰(?)な推し出され具合というのも相変わらずで、元々社会逸脱者的傾向の強い私は、さらに世間から遠いところへ逃げ出したくなっている。

 スポーツなら、いまだに野球が推し出され過ぎに思うし、そもそも「スポーツ」というジャンルが、他の趣味・嗜好の中で威張り過ぎだ(見なければいいだろという意見もあり、実際見なければ済む程度の推し出され方のものもあるのだが、マヨネーズは断りもなしに食物に混ざりこんでくるし、スポーツ系の部活しか存在していないのに部活動強制参加みたいな学校はいまだにあるわけで)。

 だいたい、私は学校教育における体育で、どうしてあれほど競技としてのスポーツを多くやらされなければならないのかがわからない。ストレッチとか筋トレとか、基礎体力作りや身のこなしの訓練/学習なんかを重点的にやった方が良いと思う。まあ、多くの子供にとって、競争心を煽る競技としてのスポーツを通じての方が、楽しんでやれるのかもしれないが、子供を甘やかすな的なことをしょっちゅう口にする人たちが、「体育=楽しくスポーツ」という状況を「甘やかし」だと言っているのは、今のところ聞いたことがない。それに、ただ走っているだけで楽しいと感じられるのは、本当に走るのが好きな人を除けば、せいぜい小学校低学年までである。