この梨味がすごい!

 「寝る暇もなく働いたなんてことを武勇伝のように語る人間は、単に寝てなさすぎて頭おかしくなっただけよ」 というわけで、おはようございます(朝の身支度は、既に済ませましたがね)。

 何度かこのブログでも話題にしている映画学校同期の脚本家・真子晃君が、江崎グリコから清いとは言えない金でも流されているのか知らないが、ここ数日、ツイッターで「アイスの実(梨味)がおいしい」という旨の呟きを繰り返しており、大企業の金の力で動いているのでなければ、それはもう本当に美味しいからそうしているのであろうし、だとすれば汚い金の力ではなく真っ当な企業努力の賜物であり、その努力とそれに伴って生まれた結果には、私のような社会貢献度の低い人間だからこそ金を落としてやるべきだろうと考え、大して甘氷菓子など好きでもないのに近所のコンビニ(といっても、法を厳守すれば車で20分はかかる)で探してみたのだが、それらしき商品は売っていなかった。

 もしかすると真子君は、創作活動の疲れとストレスが溜まり、ありもしない商品を延々と宣伝し続けるほど追いつめられているのでは? そうであるならば、まあ、私なんぞにできることは皆無といっていいが、心の裏側の蓋を開けたくらいのところで「真子君も大変だなあ」と思っておくくらいのことはしておかないと、さすがにいくら社会貢献度の低い人間とはいえ、感情までごっそり抜け落ちた廃人かつ腐れ外道というイメージが世間に広まってしまう危険性があるのではなかろうか。この時点での私の心の裏側の蓋を開けたくらいのところでは、お笑いコンビのどぶろっくが「もしかしてだけどー、もしかしてだけどー、アイスの実(梨味)なんて、ホントは売ってないんじゃないのー」と歌っているくらいで、知人を心配している節は微塵も感じられないどころか、ネタの使い方も粗い。

 そう考え、とりあえず本当に「アイスの実(梨味)」なる商品が存在しているかどうか調べてみたら、ちゃんと存在していた。真子君の精神は正常であったようだ。ゆえに私が、この件に関して何を思おうと、世間に廃人かつ腐れ外道というイメージが流れることはないだろうし、そもそも世間は私のことを気にしてなどいないのだから、上記の心配は全くの杞憂、いや、阿呆の一人踊りのようなものである。

 では、なぜ、北海道を中心に展開(=基本的に北海道にしかない)しているにも関わらず、コンビニ満足度調査で1位の座に君臨しているセイコーマートに、アイスの実(梨味)は存在しなかったのか。いくら、(私を含め)魑魅魍魎のような存在が棲む秘境のような土地とは言え、コンビニはコンビニである。店舗の裏で孔雀を飼っているような謎の個人商店ならともかく、満足度調査1位のコンビニに、なぜ私の数少ない友人・知人の中でも、更に数少ない常識的な嗜好を持っている真子君が勧める商品が置かれていないのか。

 ひょっとして真子君は、私が辺境の土地で悶々としている間に、「この商品がすごい!」とツイッターで呟けば、その商品があらゆる店舗から姿を消してしまうほどの影響力を持ったのではあるまいか。あの木村拓哉がかつてドラマの中で使ったバタフライナイフは若者の間で流行したし、同じアイスだと安倍首相が好きだと公言した「ププ」も一時、品切れ状態となっていた。いつの間にか真子君は、木村拓哉安倍晋三並みの影響力を持つ存在になったのだろうか。だとしたなら、心の裏側の蓋を開けたくらいのところで「真子君も大変だなあ」くらいのことは思ったりもする、この辺境の土地で燻り続ける社会貢献度の低いもやしの妖怪を何とかしてほしいものである。


 追記 梨といえば、生協の訪問販売を利用しているのだが、何かの商品と間違えて購入欄にチェックを入れてしまったらしく、アイスの実と同じくグリコが販売している菓子「コロン」の「梨汁ブシャー味」(ふなっしーとのコラボ)が届いた。普段、こういった菓子は食べないのだが、これもなにかの縁と思い、味見してみた。たしかに「梨汁ブシャー」な味だった。

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 「mooning」 [名](動いている乗り物の窓などから)尻を丸出しにして人を驚かすこと。

 ツイッターで、こんな英単語が存在していることがリツイートされてきた。
 『X‐ファイル』のモルダー捜査官役で有名なデビッド・ドゥカブニーが、映画『エボリューション』でやっていたのも、この「mooning」だったのですね。

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 「アンゲロプロス」って古代生物の名前っぽいね。カンブリア紀あたりの。

 母さん、宿泊学習で作った僕のあのフズリナの化石のキーホルダーどうしたでせうね