世界禁酒革命戦争宣言／飲み会しか知らない大人たち

「世界禁酒革命戦争宣言」

　酒呑み諸君！ 我々は、世界中で君達を禁酒革命戦争の場に叩き込んで、一掃するためにここに公然と宣戦を布告するものである。君達の歴史は、もはやわかりすぎている。君達の歴史は、酒塗れの歴史じゃないか。君達は飲み会の度にだましだまされ、互いに罵りあってきた。嘘だとは言わせない。我々は『酒を飲めば本音で語り合える』なんて言葉にだまされはしない。君達が飲酒運転で、好き勝手に人を殺す権利があるなら、我々にも君達を、好き勝手に殺す権利がある。君達に新入生を殺し、駅のホームで酔っ払って他人を突き落して殺す権利があるなら、我々にも、酒乱どもを殺し、その住処を爆弾で破壊する権利がある。君達に喫煙者を白い目で見る権利があるなら、我々にも君達の目に火のついた煙草の先を押し付ける権利がある。いつまでも君達の思い通りにいくと思ったら大間違いだ。君達の時代はすでに終わった。我々は最後の戦争の為に。世界禁酒革命戦争の勝利の為に。君達をこの世から抹殺する為に最後まで戦い抜く。我々は酒衛隊・酒動隊・酒乱諸君に公然と銃を向ける。殺されるのがいやなら、そのジョッキを捨てろ。誠実な酒造メーカーや職人の心意気を踏み躙り、王様気取りの飲み会しか知らない大人たちに向けて。我々を邪魔する奴は、容赦なく抹殺する。世界禁酒革命戦争宣言をここに発する。

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　「飲み会しか知らない大人たち」

　酒呑みに甘い国に　奴等は生まれた
　飲み会しか知らずに　奴等は育った
　大人になって　呑んだくれる
　呂律もまわらず　愚痴るだけなのさ
　奴等の名前は　覚えなくていい
　飲み会しか知らない　大人たちさ

　酒を飲めないと　許されないなら
　お酌をしないと　許されないなら
　今の僕らに　残っているのは
　こっそりヒ素を　盛ることだけさ
　奴等の名前は　覚えなくていい
　飲み会しか知らない　大人たちさ

　酒の味が好きで　語らうのが好きで
　悪酔いなどしない　すてきな人なら
　僕らも一緒に　語り合おう
　紳士のバーよ　輝くワインよ
　奴等の名前は　忘れてほしい
　飲み会しか知らない　大人たちさ
　飲み会しか知らない　大人たちさ

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　パロディです。替え歌です。
　ここまで過激派な嫌酒家でもないのですが、こんな気持ちになる時もそれなりの頻度であります。特に映画学校在籍時には「それなりの頻度」どころか、もうしょっちゅう……おや、誰か来たよう……

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