僕の見た小泉純一郎は刺身の夢の中

 小泉元首相に刺身を御馳走になる夢を見たことがある。

 私と小泉さんだけの個室に、大きな舟盛りが2つ運ばれてくる。小泉さんは、「さ、遠慮しないで。食べよう、食べよう」と言って、パクパクと食べ始める。現実の私も夢の中の私も、刺身は基本的に食べることがない。ワサビも苦手で、醤油もどっぷり付ける人を軽蔑してしまうような人間である。夢の中の小泉さんは、醤油は刺身の端にちょんと付ける程度で好感が持てた。口に運ぶ仕草も、上品過ぎず下品過ぎず、普段刺身を食べない私でも「ああ、美味しそうだな」と思ってしまうような食べ方であった(木梨憲武さんの食事の雰囲気に似ている。憲さんの、あのバクバク食べつつ下品にならない感じが好きだ)。

 私はいつものように醤油を一切つけずに刺身を口にする。前述の通り、滅多に刺身は食べないが、稀に刺身が出された場合、私は醤油をつけずに食べる。寿司も同様であるし、目玉焼きにも焼き魚にも、基本的に何かをかけることはない(マヨネーズはそもそも見るのも嫌なくらいなので論外である)。すると、小泉さんは、「おっ、君は醤油をつけずに食べるのか。なるほど、たしかに刺身そのものの味を楽しむには一番の方法だね。よし、私も君を見習うことにしよう」と言って、残りの刺身には醤油を付けずに食べた。そして、食後に「これからは、醤油付きとそのまま、半分ずつ楽しむことにしよう」と言った。

 ――――――――――――――――――――――――――――――

 私は、大変な「生きたがり」であるため、たとえばパニック映画のような状況に陥った時、生き延びた後に「あいつは生かしておけねえ!」と思われない程度の範囲で、自分の命のみを優先して行動する自信がある(生き延びた後に「あいつは生かしておけねえ!」と世界中から非難されてなおも平気で生きていける自信はない)。

 ――――――――――――――――――――――――――――――


新・チロリン/ちろりん坂よ、永遠に Official Video

 新・チロリン「ちろりん坂よ、永遠に」のPVは、多くの人のトラウマとなっているらしい『パンを踏んだ娘』の影絵劇を彷彿とさせる。

ちろりん坂よ、永遠に

ちろりん坂よ、永遠に