トミーに向けられた好意が鏡を叩き割る

 ロック嫌いだったはずなのに、『トミー』をあんな形で映画化してしまったケン・ラッセルって、やっぱりどうかしてるよなあ……としみじみ思う秋。


 さて、ツイッターでこんなつぶやきが流れてきた。

「「興味の無い人から向けられる好意ほど気持ち悪いものはない」って意見を見る度に、「これが僕の力の源だよ!いつも応援ありがとう!」ってファンレターや貰ったグッズの画像をアップしてくれるグティエレスのイケメンっぷりに惚れそうになる」

 グティエレスが内面的にもイケメンであるという点を否定するつもりはないが、しかし、ファンレターを送ってきた相手というのは「ファン」であるわけで、芸能人やスポーツ選手にとって「ファン」は「興味の無い人」ではないと思う。興味の無い人である場合もあるにはあるだろうが、そういう人は、ファンレターになんて目を通さず、勝手にやっているだろう。あと、ここで言う「興味の無い人」というのは、限りなく「嫌いな人」に近いわけでもあり、やっぱり普通なら「気持ち悪い」「迷惑」と思ってしまうのが自然なんじゃなかろうか。

 これは、結局グティエレスにとっての「ファン」が「興味の無い人」なんかではなく「大切な存在」であるということであって、そんなグティエレスがイケメンであると感じるかどうかは別として、もし発言主が「興味の無い人から向けられる〜」という意見に対する反論として呟いたのであれば、残念ながらおそらく反論になっていない。グティエレスだって、ファンとは別の、本当に興味の無い相手から一方的に向けられる好意を好ましく思っているかどうかは分からない。しかも、その一方的な好意が暴走して、ストーカー的な行動になったら、そりゃもう犯罪である。

 とりあえず、私は、嫌いな奴から好かれたくはない。



 まったく関係ない話だけど、井上順さんが親戚のおじさんにいたらなあ……なんてことを考えたりする。恋人はサンタクロースより親戚がスパイダースの方が、なんとなくなんとなくしあわせ。

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