夕暮れでも朝焼けでも電車には飛び乗らない。むしろ、飛び降りたい。

 体調不良やら何やらで、予定が狂いまくったため、「2010年代〈日本製ネオ俳優主義〉の見方」のエントリに手をつけられなかった。まあ、肯定的にせよ否定的にせよ、読んでくれている人もほとんどいないと思うし、毎週更新しなければという自分が勝手に決めた〆切が随分なストレスになっていたりもするので、ヘッドクリーニングと同じ2週に一回くらいの頻度にしようと思う。無理しない。出来ないことはしない。これが、今年の目標。

 真子晃一先生は、『コズミックアライブ』のボイスドラマアプリ制作の関係で、山手線をぐるぐると何周も周っていたらしい。私は、6年ほど神奈川に住んでいたが、山手線を一周したことはない。なんだか分からないけれど、電車に乗っていると不安なのである。電車だけでなく、基本的に乗り物というやつが苦手だ。私なんか山手線を2週もしたら、居心地悪さが限界を超えて吐いていることだろう。ひたすら自分の足で歩いていたい。少し楽をしたいなら、自転車があればそれでいい。どうでしょうバカであることも含め、カブまでは許しても良い。

 止まりたい時に止まれないというのが、とても不快である。自分で運転するなら良いのではないかと思うかもしれないが、自動車になると運転することに神経を集中させなければいけないし、何よりデカくて邪魔臭い。自分で運転するくらいなら、まだ電車やらタクシーやらで運ばれるだけの方がマシだ。

 ところで、私はSNSに触れるまで、しょっちゅう車の話をするようなタイプの人と付き合ったことがなかった。SNSをはじめて、いちばん驚いたのは、噂やテレビ等でのみ知っていた「車の話が好きな人」がこんなにも多い事だったりする。もっとも、音楽に関しても、楽器や機材の話がメインになると興味が薄れる。「道具の話」があまり好きではないのかもしれない。

 ゆえに、私を除け者にしたいなら、道具、特に車の話で盛り上がれば良い。簡単なことである。逆に、ビジネス上で私の機嫌を取らなければいけないような場合は、決して車の話はしてはいけない。車の話が出た段階で、私は「ああ、こいつは私を除け者にしようとしているのだな」と判断するからである。車の話くらいしか出来ない人は、私に何か売りつけたりすることは諦めた方が良い。