虹を見ても腹は満たされず、喉も潤わぬ。

 「虹を見たければ、雨を我慢しなければいけない」(ドリー・パートン

 この「名言」とされている言葉は、はたして本当に「名言」なのか。ジーン・ケリーは雨の中、嬉しそうに歌っていた(撮影的には、高熱を出していたらしいが)。雨も虹も楽しいと感じている者にとっては、「我慢」は当てはまらない。そもそも、幸福と苦労を虹と雨に喩えるのは、妥当なことなのだろうか。

 だいたい、私は虹が見たいのではなく、早く晴れてほしいだけである。もっと言えば、太陽が見えなくてもいいから、雨がせめて止んでほしいだけである。虹なんざ、どうだっていい。

 というわけで、この「名言」も、私が個人的に制作している「名言から外したい言葉リスト」に加えることにする。


 「人生を楽しんでいる人は、失敗者ではない」(ウィリアム・フォークナー

 こちらは名言だと思う。ゆえに、「我慢」している時点で、ドリーは失敗していたのではないかとさえ思う。

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 呟き散らかしたこと。


 自分や自分の仲間は「まともな感覚」だと公言できる人間は、主張内容がどうあれ、充分に「怖い」存在だ。



 宇野常寛の「J-WAVE THE HANGOUT」で、JR東日本ウルトラマンスタンプラリーにおいて新大久保駅ピグモンを選んだ理由を知り、ちょっと胸が熱くなる。ウルトラマンスタンプラリーマップを眺める。さすがJR東日本とのコラボ、「異次元列車」があるのね(田町駅)。宇野さんのツイートで田端駅が何故かリリーを選んでいるのは知っていたけど。四ツ谷セミ人間というチョイスもなかなか。でも、やっぱりスフランいねえ。



 元大事MANブラザーズバンド立川俊之が、「『それが大事』という曲を24年間歌っていたら、何が大事かわからなくなった」「負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じぬくこと、の中で結局どれが一番大事か→どれも大事じゃない(24年間の結論)」と発言したことが話題になっていた。何度か話題にしておりますが、KANさんの「愛は勝つ」のカップリング曲は「それでもふられてしまう男(やつ)」。「それが大事」のカップリング曲が「どれも大事じゃない」だったならば、立川俊之先生だってしくじり先生にならずに済んだのかもしれません。

 「それが大事」って、ミドリカワ書房が「ワ○ミ」とかってタイトルで発表していれば、本当に名曲だったかもしれない。



 「すぐにカッとなって手が出ちゃうだけで、悪い子じゃない」……すぐにカッとなって手が出ることは悪いことだと思うし、カッとなる理由が「カッとなっても仕方ないかな」と思わせるものでないのなら尚更である。