コーヒーもう一杯

 以前、コンビニで何円だったか忘れたが、ある金額以上の買い物をするとクジが引けるというのをやっていて、それで当たった缶コーヒーがずっと冷蔵庫に入れたままだったのだが、賞味期限がいつまでだったか気になって見てみると「2015.8」となっていて、「マズイ、もう2016年じゃねえか」と思って捨てようと蓋を開けたところで、今年はまだ2015年であったことに気づいた。

 缶コーヒーなんて普段飲まないし、食品は基本的に賞味期限を確認するまでもなく、明らかに安全に美味しく頂ける間に消費してしまうため、保存の効く常備食品のうち、封も解いていないものは、大抵期限が2016年のものばかり。そんなわけで「2015年」の表示を見て、ついうっかり「去年のこと」だと思い込んでしまった。しかも、そのタイミングが夕食も歯磨きも風呂も終えた時間。開けてしまった以上、飲むしかない。仕方なく、好きでもない缶コーヒーを、喉が渇いているわけでもないタイミングで飲み、本来はもう必要ないはずだったタイミングで再度歯を磨くことになった。

 ちょっと疲れているのかもしれない。残念ながら、私は苦いコーヒーで疲れが癒されるタイプの人間ではない。どころか目がさえてしまって眠れなかった。なんとなく腹が立ったので、今年になってからの不快な出来事を思い浮かべながら、空いた缶を殴って凹ませてみた。私は、どちらかといえば病弱で軟弱な人間だが、空き缶を殴ったくらいで深刻なケガをするほど弱くもないので、この行為は、そこそこの快感を得ることができた。よって、この失敗は「いつ消費していいか分からなかった缶コーヒーを片づけられた」という点も含めて、チャラとする。

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 呟き散らかしたこと。


 今更だろうけども、実写映画版『暗殺教室』の殺せんせーの声が二宮和也だと知る。あくまで私のイメージでの話だけれども、阿部サダヲのミギー(『寄生獣』)よりも、ニノの殺せんせーの方が原作を読んで想像していた声に近い。というか、ほぼあの感じだった。

 映画学校で教わったシナリオのイロハ的なものに「本音を語らせたければ酒を飲ませろ」というのがあったが、私は実習シナリオでも趣味で何か書く場合でも、これは一度も使っていない。今後、使う場合があっても、その人物には「酒の力を借りなければ本音を語れなかった罰」を受けさせるつもりでいる。

 『ピーナッツ』(監督:内村光良)は、好きな芸人が沢山出ているし、野球嫌いの私でも楽しめる映画だったが、内村さん演じる秋吉が酒の力を借りて本音を語るシーンはモヤっとする。『聲の形』だってママ同士の酒シーンはあまり好きじゃない(あれは本音を吐いた後に酒で盛り上がったのだと信じたい)。

 キューピー以上にマヨネーズを押し付けてくるタコ焼き屋に対する不買運動を長年実施しているが、そもそもタコ焼きを食べることが基本的にない。

映画 暗殺教室 (JUMP j BOOKS)

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