リスと栗の話をするが、別に下ネタではない

 仏壇にお供えしておいた林檎が腐ってきてしまっていたのだが、生ごみとして出すよりも、庭に埋めてみようと思い、まだ冬の寒さのせいで凍土的硬さの残る土を、微細なる運動によって多少備わった筋肉を駆使して掘り返し、「もし、気が向いたら育ってみておくれ」と念じながら、穴の中に置いた林檎に再び土をかけた。

 さて、私が自宅の庭で林檎を収穫する日は、来るのだろうか。

 
 ちなみに、徒歩でも1時間ほどで到着できる場所にある、母方の実家には、数本の栗の木があり、時期になれば、地面にイガイガのアイツが落っこちている。私がまだ幼い頃は、拾って火を通したりもしていたのだが、今は放置状態。リスが食い散らかしていることだろう。

 リスといえば、先日、歯医者の定期検診帰りに、車に轢き殺されて無残な姿と化したリスがいた。神奈川に住んでいた時に見た動物の死骸は、ネズミだけだったが、こちらはリスやら犬やら猫やら狐やら、結構死んでいる。私の車嫌いも、小学生の時、通学路で轢き殺されたまま放置され、腐敗していた猫の死骸をしょうがなく級友たちと処理したあたりから、より強まった気がする。ドライバーは、動物を轢いてしまった場合、野生のものなら自分でちゃんと埋葬してやってほしい。その覚悟がないなら、車なんか乗らないでほしいとさえ思うのである。


 余談だが、クリトリック・リスというミュージシャン(Wikiに倣えばスカム・ユニット)がいる。関西アンダーグランド系。まあ、この界隈で私がいちばん好きなのは、奇才中の奇才・OORUTAICHI氏ですがね。


クリトリック・リス/バンドマンの女


ウリチパン郡/ゼノン

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 呟き散らかしたこと。


 4月11日放送予定の『世にも奇妙な物語 人気マンガ家競演編』で、どうやら楳図かずおの『蟲たちの家』と伊藤潤二の『地縛者』が映像化されるのね。『ワンピース』とのコラボと合わせ、これで3作。あと2、3作あるだろうけど「人気マンガ家競演編」と聞き、つげ義春の「世にも化」を期待している。

 つげ義春の「奇妙系」短編は、『ゲンセンカン主人』と『ねじ式』が石井輝男監督で映画化されているし、昔、NHK佐々木昭一郎が『紅い花』をドラマ化しているけれど、『世にも奇妙な物語』の中で、あの得体の知れないトラウマを植え付けられそうな世界観を放映してほしい願望がずっとある。

 ただ、既に『つげ義春ワールド』っていうドラマがあったのだよねえ。豊川悦司が監督してたり、橋口亮輔が俳優として出演していたり。そういえば、映画学校時代、講師で安藤尋監督と会ったけど、『つげ義春ワールド』の話を訊くの忘れていたなあ(クチロロの「朝の光」のことは訊いたのに)。

 つげ義春の映像化といえば、竹中直人監督作『無能の人』は、かなり好きな映画なのだけど、映画学校卒業以来、意識的に観ないようにしている。映画学校の3年間で自分が絶望的なまでに映画の撮影現場に向いていないことが分かったのだけど、あの映画を観ると「映画製作楽しそう」って思ってしまう。

 『無能の人』の鳥師に憧れて、野鳥を手懐けようとしていた時期があったんだ。でも、懐いたのはカラスだけ。お前はつげ義春の世界の住人じゃない、水木しげるの世界の住人だと言われているような気がして落ち込んだ。で、後に、沙村広明世界の住人のような女性から、魚喃キリコの漫画に出てくるクズ男っぽいとか言われるんだ。

 太田光爆笑問題)って、つげ義春の漫画に出てきそうな顔だと思う。誰か、太田さん主演でつげ作品を映像化してくれないかしら。

伊藤潤二傑作集 11 潰談 (ASAHI COMICS)

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無能の人・日の戯れ (新潮文庫)

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ねじ式 (小学館文庫)

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無能の人 [DVD]

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 今日は、ちょっと自分でも引くくらい、苛々している。別に何があったわけでもなく、日々少しずつ溜まっていた不満等が溢れてるだけ。だから、こういう曲を聴いてる。400機の爆撃機があいつらの頭上に(以下、自主規制)