冷えてる方が優しくなれます

 北海道・十勝地方、すなわち私の棲息地で、この4月に気温30度という、とち狂った采配を天気の神が行った為、暑さに弱い私は、急激な温度差から来るダメージも加わり、すっかり気力を失っている。

 「筆談ホステス」こと斉藤里恵さんが東京都北区議に当選した件に関して、「制度や予算等の問題から好ましくない」とする呟きを見かけた。好ましくないのは特定の者が「制度や予算等の問題から困難」であること自体であり、これはそんな状況を解決するきっかけになるわけで(もちろん、巧くいくとは限らないし、壁が大きいことも事実だ)、それを「好ましくない」と発言することこそ好ましくないと思う。差別的発言ではないとも呟いていたが、なんだかなあ……(また、「倫理的には良いことだと思うが、自分の理性がそう感じている」などとも呟いていたが、「感じている」時点で、それは理性ではないと思う)。

 暑くてうんざりなのに、他にも色々うんざり。

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 呟き散らかしたこと。

 
 相手と「良い思い出」が少しでもあるというのは、かえって厄介だ。深い関係だと尚更。本人もその「良い思い出」に引っ張られがちになるし、他人は、その部分に付け込んで「相手を悪く言うもんじゃない」とか言い出す。本当なら絶縁した方がお互いの為になる場合であっても。

 「君の悩みが時間が解決してくれるものだったからといって、すべての悩みが時間によって解決されると思うな」

 あらゆる悩みは時間によって解決されると考えている人が存在しているという悩みを時間は解決してくれない。

 本気ですべての悩みは時間が解決すると思っているのなら、それは単に君が時間が解決してくれる程度の悩みしか持たないからだ。



 『スッキリ』で宇野さん(宇野常寛)が尾崎豊の話題を振られて、ギリギリ空気を読んだようなコメントにとどめていたのが妙に印象的でございました。「J-WAVE THE HANGOUT」で「卒業」がテーマの際、宇野さんは尾崎豊の「卒業」に触れて、「何から卒業するのか、なんて曲がありましたが、端的に学校からだと思います」とコメントしていて笑ってしまったのだけれど、たしか正しくは「卒業して何が解るのか」だったはず。でも、卒業すれば何かが解ると思い込んでいる時点でダメで、どちらにせよ私にとっても「ピンとこない」歌である事には変わりない。卒業して何かが解るのではなく、本来は学校において学ぶべきものを理解したから卒業するわけで、それが解らず思い出しか残らねえとか言っているのは、端的に言って、あんたがバイク盗んだり窓ガラス割ったりして勉強してなかったからだろ、と。


J-WAVE THE HANGOUT 宇野常寛 2015年3月2日