どれも大事じゃない(さよなら、2015)

 さよなら、2015(まだ一日あるけれど)。

 2015年は、極端に嫌なこともなく、割と平穏に過ごせたような気もするが、あいかわらず『聲の形』のファンの中のどうにも不快な数名の発言が目に入ってきてしまい(どういうものかについては、このところ散々述べているので、今日は省略)、それが毎日少しずつ毒を盛られているような感じで、ストレスがある一定のレベルに達すると、拳で机を数発殴ったりして、ただでさえ丈夫とは言えない拳に痣や傷を作っていた。どうせなら、不快な発言は、過去のものも含めて全てメモして、いずれ「何がどう不快なのか」徹底的に書き記してやろうと思い、毎日増え続ける奴等の不快な発言を記録し、それに対する考察を続けている。相手に対する憎しみが消えることはないが、こうやって記録して、公にするしないにかかわらず、「何がどう不快か」を考えることは、毒抜きのような効果はあるようで、拳に出来る痣や傷も減ってきた(ただし、現在は冬季の乾燥により、例年のごとくひび割れで血まみれである)。

 良かったことといえば、7年近くブログやツイッターを楽しく拝見させてもらっていた人が、昨年あたりから更新が途絶えてしまい、寂しいやら心配やらで常時心に引っかかっていたのだが、つい最近、ツイッターの更新が再開し、内容もそれまで通りだったので、「ああ、来年こそ、はっきりと良い年になってくれるのではないかなあ」という希望を持たせてくれている(もっとも、私があまり近づいていくのは不快に感じられてしまうかもしれないので、再開一発目の呟きはお気に入り登録したものの、それ以降は、ストーカーのように「いいね」を押し続けたくなる欲望を抑えて眺めている)。

 さて、神奈川在住時は、その年に発表された音楽(基本的にアルバム単位)・映画・小説・漫画・テレビドラマ・テレビアニメ・テレビバラエティ・ゲーム・その他書籍の各ジャンルごと(音楽・映画・小説は、国内作品と海外作品それぞれ)にベスト20を選んで発表したりしていたのだが、地元・北海道に戻って来てからは、なかなか作品を追うことが出来ず(特に映画は、足を運べる範囲で公開されないものが大多数)、ベスト20の選定も諦めていた。だが、ジャンルは関係なく、今年一年で私を最も楽しませてくれたもの・人に勝手に賞を与えるという「みうらじゅん賞」的なことをやってみたくなった。

 とは言っても、ここで「さまぁ〜ず」や「オフィスCUE関連」といった、長年愛し続けているものを挙げること、あるいは音楽や映画、小説など、かつてジャンルごとに選んでいた作品から一つ撰ぶことは、どうも違うような気がする。なので、思わぬ形で私を楽しませてくれたもの・人を選ぼうと思う。

 では、2015年度みづきうりゅう賞(みうらじゅん賞にちなんで、ひらがな表記にしてみた)。栄えある(?)受賞者は……。



 立川俊之(元・大事MANブラザーズバンド



 今年、1月29日に放送された『しくじり先生』での講義は、まさに神回でした。

 何度か話題にした通り、「愛は勝つ」のKANさんが、まったく「愛は勝つ」なんて思っていないであろうことは、カップリング曲のタイトルが「それでもふられてしまう男(やつ)」であることからも推察できるが、まさかあの「それが大事」を作った立川さん本人の口から「24年間歌ってきて、何が大事か分からなくなった」「どれも大事じゃない」なんて発言を聞くことになるとは……。というか、立川さんが、こんなにアッパレなキャラクターだったとは……。正直に言って、「それが大事」は、嫌いな歌だったし、大事MANブラザーズバンドも好きではなかったのだが、『しくじり先生』視聴後には、大ファンになってしまった。

 番組内では、ヒットする魔法のフレーズとして「舞い散る桜」「きっと ずっと」などを挙げ、「この時期になるとJ‐POP界は、やたら桜舞い散らかしやがります」や「5月くらいになると掃除が大変」、「小さい“っ”が入るとリズミカルになる。しかし、この2つしかボキャブラリーねえのかと思いますけどね」といったゴキゲンな爆弾発言連発。12月21日に放送された『しくじりアワード』(残念ながら、視聴できなかった)では「常識の枠を超えたヤバいヤツ大賞」を受賞したようだが、私の中では、ぶっちぎりの総合優勝でした。

 というわけで、栄えある2015年度みづきうりゅう賞は、元大事MANブラザーズバンド立川俊之さんでした。2016年は、どんな意外なもの・人が私を楽しませてくれるのでしょうか。期待してるよ、2016年。


しくじり先生】1月29日(木)放送予告

それが大事

それが大事