肩こりの原因は寒さだけじゃない

 どうやら、寒いと肩がこる身体になってしまったらしい。おそらく、筋肉が昔よりもついてしまったせいだ。現在以上にもやしだった頃は、いくら肩のこりそうな仕事を長時間続けても、疲れはしても、肩がこるということはあまりなかった。それが今では、しょっちゅう肩をバシバシ叩いてしまう。吐き気がするほどの肩こりに悩まされるのも時間の問題かもしれない。

 話は変わるが「こいつヤバいなって奴は男女問わず確かに誤字脱字が多い」という話がツイッターで流れて来て、冷静さを失いかけるほどに首肯したくなった。フォロワーの中には、他者に見られることを前提とせず自分のためのメモ帳がわりにSNSを利用することはあると言っている人がいたのだけれど、ならせめて鍵をかければ良いのにと思ってしまった。もっとも、ああだこうだと他者の振る舞いを批判していながら、しょっちゅう「また誤字った」だのと言い訳しているような人に対しては、もっと気を付けようという気にならないのか? と、肩こりよりも酷い吐き気に見舞われるほどの不快感が募る。

 そういえば、SMAPに関するネット記事の中で、よく草磲剛の「磲」という漢字を間違えていたり、ひらがなで表記したりしているものを見かけるが、こういうのも気になる。たしかに難しい漢字だとは思うが、さすがはSMAPと言うべきか、変換すれば割とすぐに出てくる漢字なのだ。そもそも、あれだけの有名人なのだから、正しい表記を調べるのも容易いことだと思う(「磲」が難しい漢字だということは、大抵の人が理解しているのだから、文章を書くときに調べようと思い易いはず)のだが、その作業をさぼってしまう人なのだな、と少し残念な気分になる。

 私はどうかと言えば、ツイッターでもブログでも、鍵をかけたり非公開や限定公開にしていない以上、たとえ誰の目に触れることがなくとも、なるべく間違いがないよう心がけてはいて、心がけているからこそ、どこかにミスがないか不安になるし、実際にミスがあった時は恥ずかしくてたまらなくなる。

 たとえば、このブログに載せている「芸術系の道に進みたい人のための必見・必読・必聴作品リスト」(このリスト自体は、現在は自分がこれから読んだり観たり聴いたりしようと思っているもののリストという意味の方が大きいのだが、それでも一応公開してある)には、かなり表記ミスがあって、以前、それを小谷野敦さんがコメントで教えてくださった(たとえば、私は当初「マルグリット・デュラス」を「マルグリッド・デュラス」と表記していた。タイプミスではなく、なぜかそう思い込んでいた。「Marguerite Duras」という綴りをしっかり認識しておけば、こんな思い違いをすることもなかったのだが。まあ、そこまでデュラスが好きではなかったということでもあるが)。内容だけでなく、コメント欄も開放してあるのは、実は、感想が来たら嬉しいというのも勿論あるが、自分が気づいていないミスがあったら教えてほしいという理由の方が大きい。