「なにが出るかな、なにが出るかな、それはサイコロまかせよ」

 明治が「サイコロキャラメル」(発売が始まったのは1927年)の全国発売を3月に終了したそうだ。しかし、6月からは北海道限定で土産品として販売されるらしい。詳しい事情は知らないが、おそらく、『水曜どうでしょう』の「サイコロの旅」の影響である。

 今後は、北海道土産の三大キャラメル(花畑牧場の生キャラメル、六花亭のマルセイキャラメル、そしてジンギスカンキャラメル。まあ、私がパッと思いつく北海道限定キャラメルがこの三つだったというだけのことではありますが)が、このサイコロキャラメルの登場により四大キャラメルとなるのかもしれない。HTBグッズの取り扱い店でも販売してほしい。

 私自身がサイコロキャラメルを手にしたのは、保育所での遠足か何かで保育所側から配られたおやつの中に入っていた時の記憶くらいしかなく、自分で買ったり、親にせがんで買ってもらったことはないはずだ。しかし、こうして販売終了の報を聞くと、ちゃんと自分で購入して、あのサイコロ型の入れ物をしっかり保存しておけばよかったと悔やんでいる。ああいったものは、ちゃんととっておけば、ひょっとしたら後に貴重な資料になるかもしれないし、そこまでの価値にはならなくても、個人的な思い出の付箋のような役目を果たしたりする。

 ただの包装紙や入れ物でも、後に何らかの価値が生じるかもしれないということに気づくのは、だいたい小学校の高学年くらいになってからだろうか。いや、そもそも、そんなことを考えることすらなく生きている人のほうが多いかもしれない。しかし、私のように「今はもうなくなってしまったあんなものやこんなものを、包装紙や入れ物だけでもいいから、もう一度手にとってみたい」と頻繁に思い焦がれるような人間もいるので、世のお父さん、お母さん、その他子供と暮らす人々は、買い与えたお菓子などの包装紙や入れ物は、一種類にひとつずつくらいは綺麗に保存しておいてあげてほしいと思うのだ。うまくいけば、みうらじゅんさんのような大人に育つかもしれない。

 そういえば、経済アナリストの森永卓郎さんもコーラの空き缶やアイスの容器などをコレクションしていて、そういったものを展示する博物館「B宝館」を2014年にオープンしている(『モヤモヤさまぁ〜ず2』で紹介されていたのを観たことがある。正確には、同様の博物館を2010年に開館したが東日本大震災の影響で閉館してしまったらしい)。一度、行ってみたい。

B宝館のページ↓
 http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~morinaga/


いやげ物 (ちくま文庫)

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B級コレクションのススメ しあわせの集め方

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