喫茶店の片隅でボブ・ディランを聴いた経験がない

 みうらじゅんの『アイデン&ティティ』には、ボブ・ディランが「主人公にだけ見える助言役」として登場するが、私の夢にもボブ・ディランが現れたことがある。なぜか英語で「ドラえもんのうた」を唄っていた。「♪Hey Takecopter」という部分の唄い方が、まさにディランだった。私の夢の中でさえもディランはディランだった。

 そんなボブ・ディランノーベル文学賞を受賞したというニュースを知った日の夜、私は夢眠ねむに「どうしてそんなに楽しくなさそうにしているの?」と訊かれる夢を見た。それはそれで悪くない夢だったが、気になるのは、どうも夢の中の私は幼稚園児で、ねむきゅんは先生っぽかったということだ。自分の内なる恥ずかしい願望に気づかされてしまったようで、なんだか人前に出る勇気をすべて失ってしまいそうになったが、元々どこに出しても恥ずかしい人間だったような気もするので、むしろ堂々とこうしてブログに書いてしまおうと思った。

追憶のハイウェイ61

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アイデン&ティティ 24歳/27歳 (角川文庫)

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シングル・ファイル(+3)

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