蝸牛型メニエール病と思われる耳の不調は、処方された薬が効いているのか、徐々に回復しているように感じる。もっとも、そう感じるだけで、症状に馴染んできてしまっているだけかもしれない。それでも、雑な人間なら素人判断で勝手に「治った」と思い込み、薬を飲むのも病院へ行くのもやめてしまいかねない程度の症状にはなっていると思う。馴染んでしまっただけだとしても、ただ生活しているだけで、左右の耳の聞こえの大きな差によって、酔ったような感覚に襲われたり、めまいがしてくるようなこともなくなってきたので、ありがたいことではある。
さて、大方の予想通り、前回の日記で「薬には強い美月雨竜氏を大いに称えよ」と書いたものの、称えてくれる人は誰も現れなかった。この世界に、優しくて暇な人などほとんど存在していないらしい。そりゃ、私だってメニエール病らしき症状に襲われるはずである。優しくて暇な人たちが、もっとたくさん存在していたら、私はこんな症状に苦しまなかったかもしれない。
もう「私を称えよ」とは言わない。しかし、私のことは救いたくなくても、私のような症状に苦しむ別の人たちのことなら救いたくなる人はいるかもしれない。だから、みんなもっと優しくて暇な人になろう。繰り返すが、私のためではなく、私以外の人たちのためになることなのだ。私は私で勝手に苦しんでおくので、みなさんご安心を。
- 作者: 厚生労働省難治性疾患克服研究事業前庭機能異常に関する調査研究班(2008?2010年度)
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