好きこそ物の上手なれ、とは言うものの

 「今、自分が好きなものよりもすごいものに出会ってしまうのが怖い」とか言っていた人が、90年代の文化から抜けきれずにいる人たちを否定的に語るツイートをリツイートしていて、こういう人たちは、どれだけ自分の過去の発言を覚えているのだろうと不思議に思う。その場その場の思いつきのような感覚でしか発言していないのだろうか。だったら、つまらない駄洒落を垂れ流し続けるほうが、まだ許せる。

 さて、「言っていることとやっていることが違うじゃないか」の例として「綺麗好きだと言う割に、部屋が汚い」というのもあるが、よく考えてみれば、「綺麗好き」であることと「掃除が上手」であることは別の問題で、また、一口に「綺麗好き」と言っても、自分の目につかない部分においては酷く無頓着という場合もある。「綺麗好き」かどうかだけを重視しても、相手の実際の生活ぶりがクリーンであるかどうかはわからないのである。