静養日記38 〜風邪ひきは大事な予定のあとで〜

 少々、深刻度の高そうな風邪をひいた美月雨竜さんは、なるべくベッドから起き上がらないで一日をやり過ごそうと決意した。弱った身体は労わってやるに限るのである。ゆえに、大事な予定を目の前にして身体を壊してしまうと、どうにか都合をつけて休むにしても、なんだか心の奥底で妖怪・気がかり君がにやにやし続けるため、いくら休もうとしても回復のスピードが著しく低下してしまうのである。

 幸か不幸か、現在の美月雨竜さんは、精神面の不調により静養中のため、大事な予定など滅多に訪れない。それゆえ、ベッドから起き上がらずに一日をやり過ごすことも、そう難しいことではないのである。

 「なら、ブログなんぞ更新しとらんで、おとなしく寝とれ」と思われるだろうが、どうにも週二回の更新という自分だけのルールを崩すことができず、この意味不明の几帳面さが精神面の不調の遠因でもあるのだろうなあ、などと考えながら、「保存」をクリックしてベッドに潜り込もうとしているのである。