静養日記39 〜眠るのにも体力はいる〜

 風邪の野郎によって痛めつけられた身体を回復させるため、ベッドでひたすら休み続けた結果、風邪と思われる症状はかなり軽減されたものの、寝過ぎからくると思われる首やら腰やらの鈍痛に苛まれている。ゆえに、少々老人めいた動きで家の中を徘徊しているが、特に誰に見られるというわけでもないので、他人に心配をかけてしまうようなこともない。もっとも、誰かに見られたところで、私のような人間を心配する者がどれだけ存在するのかという気もするのだが、その点について深く考えると、精神のほうが崩れてしまうので、なるべく目を逸らすようにしている。