季節外れのサンタクロース（ゆえに血まみれ）

　3〜4歳頃だと思うのだが、テレビでおそらく大人の手くらいの大きさのサンタクロースの置物（人形と表現したほうが良いかもしれない）が血まみれになっている映像を見たことがある。テレビドラマの宣伝だったように記憶していて、たしかタイトルは『サンタクロース殺人事件』というようなものだったと思う。なにかの血がかかったというよりは、ひび割れてそこから血が滲んでいるような感じで、だとすればオカルト的な内容のはずなのだが、タイトルやその他の僅かに記憶に残っている映像から考えると、『火曜サスペンス劇場』的なスペシャルドラマだったようにも思えるので、オカルト風ではあっても、完全なオカルトドラマではないだろう。

　しかし、『サンタクロース殺人事件』で検索しても、ピエール・ヴェリーの小説とその映画版、あとは『特捜最前線』にそういうサブタイトルの回があったことくらいしか出てこず、そもそも私が気になっている映像のタイトルが『サンタクロース殺人事件』で合っているかどうかもわからないので、どうにも答えに辿りつけない。

　幼児期にテレビでちらっと見て、妙に記憶に残ってしまってはいるが、詳細がわからない映像というのは他にもたくさんあって、日本のテレビドラマ（詳細がわからないゆえ、「日本のテレビドラマだと“思われる”」と書いたほうが妥当だろう）だと、雪山で遭難しているらしい男が赤く小さなものを見つけ、最初は滴った血だと思うのだが、手で掘り進めてみると、どうやら赤いジャンパーで、そこで男の知人か家族らしき赤いジャンパーの男性が犬を可愛がっている回想シーンが挟まり、男は声をあげて泣き始める、というものもある。たぶん、そこに赤いジャンパーの男性が埋まってしまっているという意味だと思うのだが、これもまたその場面しか見ていないので、どういう作品だったのかさっぱりわからない。

　いかんせん幼児期の記憶なので、それが正しい記憶なのかどうかも怪しいし、実は知らないほうがおかしいくらい有名な作品だったりする危険性もあり、あまりおおっぴらに打ち明けられないのだけれど、こっそりブログに書き残しておくことにする。

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