坂本龍馬より高杉晋作が好き

 30を越え40を越え、還暦を越えてなお、「人として」なんて陳腐な言葉を簡単に口にする者もいれば、20代前半で「人間として自然に生きてるってわかるなんて何て不自然なんだろう」と言ってのけた者もいる。

 「人として」という言葉の何が嫌らしく感じるかといえば、有史以来、数多の哲学者たちが考え続けても結論のでなかったのに、なにゆえその辺に転がっていそうな(自称する者すらいる)人間が「人として」などという大きな言葉を軽々しく吐けるのかということで、傲慢も甚だしい。自分が正しい人間であると確信しているか、もしくは正しくあろうとしていることを誇示しようとしているかでなければ、そうそう言えた台詞ではないように思える。

 おそらく、自分が良しとしていることを論理立てて説明することができないから大仰に「人として」なんて言葉で誤魔化しているのだろうけれど、だとすれば、卑劣と言ってしまっても構わない気もするし、「人として云々と言いたがる奴は知的生命体として失格」と語った知人に同意したくもなる。細かい議論を放棄しているのだと感じてしまうし、万全に近い体調ならまだしても、そうでない時には、できれば視界に入ってくることすら御免である。

 ゆえに、そういった傾向が見られるアカウントは、ツイッターなんかでは予防的にブロックしたりしているのだが、その数がかなり増えてきてしまったので、別にいろんな人にリプを飛ばしまくって頻繁にいざこざを起こしているわけではないということだけはブログに記しておこうと考えた次第である。

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