試される大地・北海道は、今年で命名150年ということで、イベントが行われたり、特別番組が放送されたりしている。その一環として、1987年に放送が開始された道内のNHK放送局が制作する紀行番組『北海道中ひざくりげ』に、「北海道を代表する“あの男たち”」(鈴井貴之、安田顕、大泉洋のこと。番組公式サイトで実際に上記の通りに紹介されている)が出演。ミスターどうでしょう・鈴井貴之出演の石狩湾編と沼田町編が4月と5月に、平成の怪物・安田顕出演の室蘭編が6月に、そして一昨日の9月28日に大泉洋大先生が私の在住地でもある十勝を旅する回が放送された(十勝地方といっても広いので、私の住む町が大きく取り上げられたわけではなかったけれど)。
ロケはどうやら今年のお盆時期だったようで、さすがの雨男・大泉洋、しょっぱなから雨に見舞われていて、「そうか今年のあの時期にやけに雨が多かった気がしたのは、大泉さんが来ていたからだったのか」とテレビを眺めながら妙に納得させられることとなった。
さて、番組内で大きく取り上げられたもののひとつが、上士幌町の十勝石工芸である。十勝石とは、十勝地方における黒曜石の名称で、特に上士幌町近辺は世界でも有数の原産地である。さほど離れていない私の住む町でも、わざわざ河原なんかに行かずとも、小さい欠片のような十勝石なら頻繁にそこらじゅうで拾うことができ、加工するわけでもないのに、なんとなく庭や家の周りなんかに集めている人も少なくない(私もその一人)。
私の両親が子供だった頃だと、畑から黒曜石で作られた矢じりなどが見つかることもそう珍しいことではなく、十勝石加工品の制作・販売をしている十勝工芸社の陶守統一さんも、子供の頃に拾った矢じりやナイフを番組で紹介していた。学校の授業なんかにもうってつけで、私の通っていた小学校にも保存されていたはずなのだが、あまりに馴染み深すぎるためか、あるいは歴史に興味のある教員がいなかったためか、授業で見た記憶はない。私の知らないうちに紛失されてしまっている可能性も否定できない。廃校になってしまった現在だと、なおのことである。後者の理由によるものだとすれば、哀しい話だ。
番組のなかで大泉さんは、地元の農家からおはぎをご馳走になっていたが、ガラス面の剥き出していない丸い十勝石の塊は、おはぎによく似ている。「十勝おはぎのサザエ」という道内では超のつく有名企業があるが(映画『刑務所の中』で、山粼努さんらが演じる囚人たちが見入っているテレビCMのひとつが、この「十勝おはぎのサザエ」である。ちなみに、別のCMには三遊亭好楽師匠が出演していたこともある)、おはぎと十勝が縁深いのは、小豆が名産品だからというだけではなく、十勝石も関係しているのではないかと昔から思っているのだけれど、いまだに確認してはいない。
もっとも、大泉さんがおはぎを頬張っていると、どうしても十勝石のことより、「魔神」の姿を思い浮かべてしまうのが、どうでしょうバカの性だったりする。

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