「タモさんが言ってた」

 「タモリみのもんたは同じ誕生日(8月22日生まれ)」というのは、そこそこ有名なトリビアで、たしか三谷幸喜氏は著書『オンリー・ミー 私だけを』のなかで「子供を昼の人気者にしたいのなら8月22日に産むべき」といったことを書いていた。

 しかし、『笑っていいとも!』も『おもいッきりテレビ』も終了して久しいが、他のチャンネルがあの時間に何を放送していたのか、すぐには思い出せず、好みの問題は別としても改めて上記2番組のある種の偉大さを感じた。番組自体が思い出せなかったので、当然他の裏番組のMCの誕生日など知る術もないが、もし8月22日生まれの有名人がMCを務める番組があったのなら、もしかすると昼の3強、4強といったことになっていたのかもしれない。8月22日生まれのMCをやっていそうな有名人を調べてみたが、対抗馬となりそうなのは川口浩土居まさるあたりだろうか(どちらも故人であるが)。吉本新喜劇内場勝則も8月22日生まれらしく、関西ローカルなら特に強いかもしれない。ちなみに、南原清隆坂上忍は8月22日生まれではないようだ。

 みのもんたといえば、以前、『深夜に発見! 新shock感 〜一度おためしください〜』で、ゆるめるモ!のあのちゃんが「悪いイメージしかない」と言っていたが、かつての昼の2強に対するイメージというのは、誕生日も同じで年齢も一歳差でありながら、かなり異なる。「タモさんが言ってた」と「みのさんが言ってた」なんて、対義語と言っても差し支えないのではないかとすら思える。『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』のナレーションは嫌いじゃなかったが、スポーツに限らず面白映像のナレーションならば小倉智昭の方が好きだった(TBSで不定期に放送されていた『衝撃の映像クラッシュ』でのナレーションは絶品)。

 テレビ離れが半ば常識のようになり、私自身も昔ほどテレビを真剣に観る機会は減ったけれども、『タモリ倶楽部』と『ブラタモリ』は欠かさず視聴するし、CM等でタモさんの姿が映ると、なんだか自然と顔が綻んでしまう。「みのもんた式健康法」(ちょっと前まで、多くの老人が真に受けて実践しているかのような空気が確かにあった)を老人になった自分が行うことはないと思うが、「タモさんが言ってたこと」ならやっているかもしれない。

タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?

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オンリー・ミー―私だけを (幻冬舎文庫)

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NEVER GIVE UP DRUNK MONKEYS EP

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