ワクチン接種は二度ウェブを鳴らす

 両親に新型コロナワクチンの接種券が届いた。ニュース等でも報道されている通り、電話予約は回線が混み合っているらしくさっぱり繋がらなかったが、ウェブ予約の方は拍子抜けするほどあっさり繋がってしまい、いくら高齢者優先とはいえ、我が地元民のアナログさ加減を思わぬ形で見せつけられたようで、なんだか素直には喜べない。接種時に両親が「ウェブ予約は美月さんご夫妻だけでした」なんて言われないことを祈る。

 しかし、両親のウェブ予約を手助けしてみて感じたのは、ただでさえアナログな人間の多い地域は、おそらく再三報道されている「ワクチンは二度接種/二回目までの予約をしておくべき」という点を達成できない者が多いのではないかということだ。

 運良く電話予約をすることができた母方の祖母の場合、担当者がしっかりと二回目の接種の予約までを案内してくれたらしいのだけれど、ウェブ予約の場合、一回目の予約が完了しても自動的に二回目の予約手続へと明確に導かれる仕組みにはなっていなかったので、不慣れな者だと戸惑ってしまうことが想像できる。また、「一回目の予約日によっては、二回目の予約日時が表示されない場合もあります」という注意書きもかえって混乱を招く気がして、「きっと実際に一回目の接種を終えた後に予約するのだろう」と勘違いする者も現れそうだ。

 ウェブ予約が完了すると確認のメールが届くのだが(一回目と二回目の予約確認メールが別々に届いた)、両親の予約は順調に二回目までの予約を済ませることができたので、一回目の予約しかしていない場合に、「二回目の予約が完了していません」といった旨のお報せが届くのかどうかはわからない。二回目の予約を失念した者が実際にいて、しかも上記のお報せも届かないのだとしたら、一回目接種後に色々と混乱が生じるであろうことも想像に難くない。そうなると、国民全体へのワクチン接種もさらに遅れてしまいかねない。

 もっとも、私にできることといえば身近な人に注意を促すことくらいで、しかも関わり合いのある人が極端に少なく、このブログも読んでくれている人が存在しているのか怪しいので、相変わらず社会への貢献度がか細い人生を送っている。