暑さ寒さも彼岸まで。でも、馬鹿は死ななきゃ治らない。

 両親共に2度目のワクチン接種を無事に終え、特に目立った副反応もなかった。強いて言えば、母が軽い筋肉痛を訴えた程度で、それも1度目の時だけだった(副反応は2度目の接種時に起こり易いと聞いていたが、母には当てはまらなかったらしい)。

 程良い(?)人口のためか、私にも接種券が届き、供給量の関係でどうなるかはわからないものの、ネット予約は済ませることができた。副反応よりも、接種予定日にとんでもない暑さになるのではないかという不安のほうが大きい。

 さて、両親の接種日はともにそこそこの暑さだったのだが、「肩を出しやすい服装で来てください」という注意書きがあったにもかかわらず、わざわざ厚着でやって来る者が目に入ったらしい。寒い日ならばともかく、6月~7月は北海道も暑い。時には全国で最も暑くなる場合もある。そんな時期に、ワクチン接種の注意書きを無視してまで厚着で現れる理由はなんなのだろう。新型コロナウイルスはワクチンの普及によって抑え込めるかもしれないが、この様子では熱中症による死者の根絶はさらに遠くなりそうである。

 もちろん、気温の感じ方というのは体調や体質等による個人差があるので、それだけでとやかく言えるものではないが、暑さを感じにくい人たちによって熱中症対策が疎かにされているのならば、それはもう無理解や無神経による間接的な殺人だろう。加齢によって暑さや寒さを感じにくくなるという話はよく聞くが、ひょっとして社会全体の高齢化、特に決定権を持つタイプの人間の老齢化が温暖化以上に熱中症問題を深刻化させているのではないかとさえ思えてきてしまう。

 とりあえず、暑いのは嫌。日本全体に冷や水を。