別に何年後だろうと地元に国家行事なんか呼び寄せなくていいから、せめて体も心も最低限の健康を保てるような年になってほしいよ、2022

 やはり小賢しいゴマすりでは2021年様に気に入られることなどできなかったようで、珍しく正月三が日は平穏に過ごせたものの、後はまあもうウンザリすることだらけで、そりゃあ良かったこともあったのだろうけれど、なかなか嫌な記憶を打ち消すほどのことはなく、「楽しいことがあれば、嫌な思い出なんか吹っ飛ぶよ」とほざいていた中学時代の某クラスメイトは、きっと極端に嫌な思い出が少ないか、不幸の回数はあっても、それぞれが大したものではなかったのどちらかで、だったら今からでも私が不幸のどん底に陥れてやろうじゃねえかと脳内に『徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑』なみの残虐絵図が展開されるも、「そんなことばかり考えてるから、あんたはいつまでも……」という声に対してさえ悪態を吐きたくなりつつも無視もできず、でも無視できない理由は、行儀良くしていれば少しは明るい未来も見えてくるのではないかという微かな希望であって、その希望自体も小賢しく意地汚い考えだと唾棄されるのではないかとヤケを起こしたくなるようなどんづまりに追い込まれ、「でも、大掃除は例年頑張っているのは、見返りを求めてるわけではなくて、単純に年に一回くらいは疲れ果てるくらいに部屋を綺麗にしないと気持ちが悪いからだぞ」と誰に向かっての宣言なのかもわからないまま誓ってみたりしているが、はたして一年どうなることやら。

 というわけで、はじめまして2022。今年「は」どうか無事に。