知らない間に疲れている

 暑がりの私でも半袖で過ごすのが辛くなってきた。今年は寒くなるのが比較的早いように感じる。

 しかし、外を歩いている分には厚着をしていれば良いのだが、問題は屋内へ入った時で、どうも年々冬の公共施設での暖房が強くなっている気がしてならない。単に私の身体的な問題なのか、はたまた世の中が過剰に暖かさを求めているのかはわからないが、いずれにせよ、外気は凍死しそうなほど冷たいのに、屋内へ一歩踏み入れればTシャツ1枚でも暑さを感じるほどの寒暖の差には激しく体力を奪われる。真夏の病に伏しているようなバテ方よりは幾分耐え易いものの、気付かぬうちに重労働後のような疲労感が押し寄せ、風呂場のような場所でも睡魔に襲われたりする。油断すると湯船の中であってもカクンと頭が倒れ込んでしまう。溺れて死ぬのは苦しい……。

 つまり、現在の私がどういう状況にあるかというと、眠くてたまらないのである。ならば、さっさと布団に入れば良いのだが、暑さに弱い私は自宅においては暖房をあまり頼らないため、時折目が覚めるほど布団が冷えている場合もある。そうなると、せっかくの眠気が一時的に引っ込んでしまい、生来の寝つきの悪さによって、ダラダラと睡眠時間が削られていくことになる。眠気も一時的に引っ込んだだけなので、程よく温まれば再び脳が勝手に休みはじめる。しかし、その頃には残された許容睡眠時間は残りわずかという事態も度々。悪循環はしばらく止まらない。