空有り、迷有り、答えなし

 初めて入った某ドラッグストアは、入口の消毒液が空だった。

 たまたま間が悪かっただけだろうと思い、その日は常備していた除菌ティッシュで手を拭ったのだが、数か月後に2度目の入店をした時も空だった。

 こうなると、仮に「コロナは風邪派」が来店しても、店の管理体制に不安を抱いてしまうだろう。なにしろ、「消毒など必要ない」と店側が考えているのならば、最初から消毒液など置かなければ良いわけで、それでも用意してある消毒液が2度も空だというのは、コロナに対する考え方がどうという以前に、単純に管理が行き届いていないという可能性が高いように思えるからだ。陳列されている医薬品の使用期限や食品の賞味期限なども、はたして店員の目が届いているのかどうか怪しくなってくる。

 同じ系列の別店舗では、このような事はいまのところなく、上記の某店舗のみの問題なのだろう。個人的な対策としては、その店舗には二度と行かないだけで済むのだが、店側に事の次第を伝えるべきなのかは、最後に入店してから1ヶ月以上経過した今なお悩んでいたりする。信用できなくなったとはいえ、あくまでも私が二度体験しただけでもあるわけで、厄介なクレーマーともなりかねない。また、見せかけの消毒液ボトルをあえて置いているだけだとすれば、店側との対話を成立させられる自信がない。しかし、私が余計な面倒を避けたせいで、他の誰かが厄介すぎる面倒事に見舞われるのかもしれないと考えると、これはこれで罪悪感に苛まれる。1ヶ月も経過しているのだから、すでに手遅れかもしれないが、申し訳ない気持ちになるのも変わらない。

 というわけで、せめてもの思いをほとんど人の目に触れることのないブログに書き散らかしてみたのだが、特にそれで罪悪感が和らいだわけでもなく、やはり悩み続けてしまっている。