美談は大抵美しくない

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130228-OYT1T01579.htm?from=tw
(『男の結束…全員で1年間皆勤達成した高3クラス』2013年3月1日08時55分 読売新聞)

 この記事に対し、日本チャップリン協会会長の大野裕之さんは「高校時代に高熱をおして登校した同級生が帰宅直後に亡くなりました。こういう話は悲しくなります。しかも「男の結束」なるタイトルは男として恥ずかしいです」と呟いていたし、他にも多くの否定的意見が私のTLに並んだ。私も、こんなバカげた話を美談とする神経に怖気がする。

 だが、世の中には、やっぱり同じくらい、いやそれ以上かもしれないが、本当に美談だと思っている人もいて、否定的意見への否定的意見もたくさん流れてくる。

 「全員が本当に学校に行くのが楽しみで、その結果、皆勤が達成されたのならいいじゃないか」という意見もあったが、この記事からは、そこまでは読み取れないし、たとえそうだったとしても、このクラスがたまたま「楽しいクラス」だったうえに、多少無理をしても大丈夫な奴しかいなかったから達成できたわけで、普遍的な美談のような記事にしてはいけない。そうでないと、大野さんの同級生のような犠牲者がまだ出てしまうだろう。

 それに、「楽しいクラス」と仮定してはみたが、どうも記事中の「学級委員長の吉丸和志さん(18)は「男子ばかりなので、『絶対に休むな』と言いやすかった」」というのが気になる。
 

 私は、挑む必要のない困難に他の人間まで巻き込んで挑もうとする人には近づきたくない。故・植村直己が、もし自分の冒険に行きたくもない学生たちを無理やり連れていこうとしていたら、私は幻滅する。

 そういえば、YOSAKOIソーランをクラス担任が勝手に一人で盛り上がって子供らにやらせて、もとは仲の良いクラスだったのにやる気になった子とやりたくない子の間に亀裂が生じて修復不可能になった話がある。田舎のクラス人数せいぜい12人くらいの学校の話。

 私も小学生の時にYOSAKOIソーランはやらされたのだが、ほぼ全員が「仕方なく付き合ってやってる」「サボると面倒臭いことになるから頑張ってるフリ」だったため、卒業後はただの黒歴史となった。ただし、私の小学からの同級生たちは「教師に対して意見する際のチームワーク」だけは抜群に高まった。よく話した中学の国語の先生が「よっぽど嫌な目にあったんだねえ」と笑っていた。

 嫌われ役を演じていたのかと考えたこともあったが、先ほどツイートした修復不可能になったクラスというのは、私の小学時代の担任が転属先でやらかした事なので、天然物だったのだろう。

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呟き散らかしたまとめ

 
 私の仲間に血液型性格診断のような害悪俗説好きはいないのだが「O型の血液型性格診断信者は最悪のクズ」というのもかなり浸透してる。下らない迷信で人を傷つけてるくせに「自分はおおらか」とかどこまで都合の良い考え方なんだよ。

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 趣向倶楽部や「川にパンストが流れてるだけのAV」の話がTLに流れてきた。ああいうのって、ビル・ヴィオラとかビデオアート系、実験映像系の人の新作だと偽ったら、結構騙される人いると思う。たしか土屋豊さんが言ってたはずだけどニューヨークのパブリックアクセス・チャンネルで「二階の窓から女性の胸をカメラで追う」だけの映像が延々と流れてたらしいし。

 水槽で泳ぐ魚たちを24時間映し続けるだけのチャンネルで、死んで浮いちゃってる魚が放送された、なんて話もあった気がする。

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 昼ドラ『幸せの時間』の性描写にBPOが苦言を呈したようだけど、あのドラマは性描写よりも、高校生の息子の弁当に(よかれと思って)マグロの目玉を入れる母親の頭の中の方が引きましたわ。

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 どうしてかな? 「さよならポニーテール」を一瞬「アンディ・ウォーホール」と空目したポニ。
 
 更に「池田止まり」を「山田まりや」に空目。こっちは特にファンでも極端に嫌いなわけでもないのに何故?

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 「僕は他者、特に弱い者をいじめてやりたいって気持ちは本当にまったくないんだけどね、でも、僕をいじめた強い奴が弱体化した時に恐ろしく陰湿に報復してやりたいって気持ちは人一倍強いわけですよ。ここが厄介ですねえ」