2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

あの時はまだ目覚まし時計は歌っていた

投票率を上げるための様々な取り組みがニュースで報じられているのを見たが、つい先日、長年地元の投票所として活用されている地域会館の傍に住んでいる知人が「会館が必要もなさそうな改装工事を行っていて、投票日までに終わるかどうか心配」と言っている…

百億の昼と千億のチピチピ天国な子供たち

戸籍上は存在していないが何らかの理由(『誰も知らない』的状況下の子供たちが、宝くじが大当たりした直後の親を殺害するとか)で金だけは有り余っている子供たちが、たびたび幽霊のように表の世界に現れて豪遊し続ける物語を書いてみたいのだけれど、今の…

来るべき来そうにない世界

11月前だというのに冬のように寒い。暑がりの私が寒いと言っているのだから、間違いなく寒いはずである。地元の天気予報も寒いと告げている。 しかし、繰り返しになるが、まだ11月にもなっていないため、服装を完全な冬物にしてしまう決心もつかない。日用品…

「それより僕と踊りませんか」とは言われたけれど、輪になって踊るとは聞いていない

小学校6年時の学習発表会で下級生たちが「北の国から」のテーマ曲を合唱していたのだが、これが集団の呻きにしか聞こえない代物で、見守っていたご家族の皆様もさすがにざわついていた。あからさまに日頃の学習が失敗している様を保護者や他学年の児童、教員…

荒野に太いホースで水をまく

テレビドラマ版『古見さんは、コミュ症です。』を観ていて、幼稚園の頃、級友と手を繋がされた時、やけに湿っていて気持ち悪いと感じたことを思い出した。おそらく、私の潔癖気味の性分が芽生えた瞬間であり、同時にどうやら自分は他人よりも手が乾燥してい…

信じることはできないけれど、信じたいのは嘘ではない

「“あの人のことを悪く言う人はいない”というのは、周りに他人を悪く言うような人がいないということ」といった旨の発言を耳にしたのだけれど、周りの人間が“あの人”以外の悪口を言っていないのかどうかなど確認しようもないので、それがわからない限りは希…

電化製品は火葬場の夢を見るか?

家電が駄目になるタイミングが重なるというのは、なかなか精神にくるものがある。おおむね、家電を買い替えるタイミングというのが、引っ越し等で同時期になったりするため、必然的に寿命が同じくらいの製品がたて続けに御臨終なさるのが要因とひとつとして…

想像してごらん。世界のクロサワに家を壊された者が映画を楽しめるかどうかを。

「やってみなくちゃわからない」と助言するからには、「やってみたけど駄目だった」場合の責任をとって欲しいと思うわけで、ゆえに私は、たとえ「やってみなくちゃわからない」という考えが浮かんだとしても、自分だけの問題ならばともかく、他人への助言と…

お猫を撮りたがるカモども(猫たちはあなたの危機意識を知っている)

『世界ネコ歩き』でお馴染みの岩合光昭によると、猫に対しては「君に興味はないですよ」というような雰囲気を出しておいたほうが警戒心を解いてくれ、結果的に交流もしやすくなるらしい。たしかに、私はそもそも猫が極端に怖いわけでもなければ、見つけ次第…