2020-01-01から1年間の記事一覧

SOME DAY,THAT PLACE IN TIME(さよなら、2020)

みうらじゅん先生の「みうらじゅん賞」に倣って、私を楽しませてくれた人・ものなどを勝手に称える「みづきうりゅう賞」。令和に入り本家「みうらじゅん賞」は“権威・濃すぎ”になった(?)授賞式を改め、原点回帰的な発表になっておりましたが、こちらは権…

うさぎは可愛いものだ

天才に努力されると凡人は敵わないので「うさぎとかめ」みたいな話を有り難がるのである。あれは結局、やっかみによる勝手な憶測の話だ。だいたい、うさぎを悪者のように描いている時点で好きにはなれない(かめが嫌いなわけではないけれど)。 たびたび目撃…

今年も皮膚の出血大サービス

60歳くらいになったら好かれるようになるんじゃないんですかと言われたことがあるが60歳まで元気でいられる自信がないし、ひょっとしたら死ねば好かれるということの婉曲表現かもしれない。しかし、死んだら好かれるという自信もない。すっきりされる可能性…

「僕が小学生のころ偶然に知り合ったある担任は僕に向って偉そうに言ったとか言わなかったとか」

「完璧な教師などといったものは存在しない。完璧な生徒が存在しないようにね。」 僕が小学生のころ偶然に知り合ったある担任は僕に向って偉そうもなにもそもそもこのような言葉をかけたりはせず、他のクラスメイトたちと流行りのゲームと流行りの音楽の話ば…

海の向こうで先公が恥じらう

教師に対する侮辱的表現である「先公(センコー)」という言葉。どうやら明治時代には既に生まれていたようで、なかなか歴史ある侮蔑表現らしいのだが、創作物などを除くと、実際に教師を「先公」呼ばわりしている児童・学生を見たのは一度だけである。 使っ…

ハマちゃんとスーさんが「景色」に変わる時

「途中で眠ってしまっても目覚めた時に目に映るのは、眠る前と同じような水びたしの場面」という点だけで言えばアンドレイ・タルコフスキーの映画と『釣りバカ日誌』は共通しているのではないかと考え、ではタルコフスキーが『釣りバカ日誌』を撮ったらどん…

悪くも恥ずかしくもないけれど言えない事情なんていくらでもある

たとえば隣の家が火事になったり、あるいはアパート等で別の部屋から出火したりすると自分の住まいにも多かれ少なかれ影響はあるわけで、ほぼ無事に済んだとしても不審火だったりすれば事情聴取なんかに協力することになるかもしれない。そうなれば当然、そ…

大切なことはすべて○○が教えてくれたと自信を持って言える人がいるのなら、その人はたぶん何か大切なことを忘れている

タイトルで書きたいことを書ききった感があるので、「私はそう感じている」というだけのことだと記しておく。 そして、テレビドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』は、好きな作品ではないが傑作だと思う。そういうこともよくある。 大切なことはす…

あの日のカート・ラッセルとマーティン・ショートは大塚明夫と山寺宏一だった

カート・ラッセル主演の『キャプテン・ロン』というコメディ映画がある。そのなかでラッセルが「ジャングルの中にはゴリラが出るぞ」とマーティン・ショートに忠告するが実際に出たのはゲリラだったというシーンがあった。 この映画を観たのは、まだ小学校低…

「おいしい卵焼きを作るのが夢だった。」

昔ほど観たいテレビ番組がなくなってしまった今もなお、野球中継の延長に対して過剰なまでの憎悪を抱いてしまうのは、散々泣かされてきた経験があるからだ。 幸いにも今年の日本シリーズは巨人の4連敗により最短の日程で終了したが、それでも私の(昔に比べ…

『薬』(2020年11月16日の夢をもとに)

薬は老女の腕を煮しめたもので、三軒の木造家屋程の価値がある。腕は祈ればすぐに生えてくるが、その度にオオエドアブラマキトカゲが一匹失われる。この仕組みを知っているのは長老くらいのものだが、それが知れ渡ったところで土地の者は誰ひとり心を痛めた…

『天水』(2020年11月13日の夢をもとに)

シローさんのお部屋が台所まで天水(あまみず)に満たされてしまったので食事を届けに行く。まだ天水が訪れてこない私の部屋へ避難してもらったほうが良いのだけれど、私はシローさんのお部屋が好きなので、わがままを言ってぎりぎりまで過ごさせてもらうこ…

街は消え、船が現れ、飛び降りた

友達のいない人間にとって修学旅行というのは、常に遭難する危険と隣り合わせである。見知らぬ土地を見知っていると勝手に判断された名前もあやふやな同世代の人間たちと共に行動させられるのだから、少しでも気を抜けばひとりぼっちにされてしまう。学校で…

きみこの「み」はどこにある

常盤貴子を「じょうばんきみこ」と読んだ知人がいる。小学生の頃の話である。人名、特に芸名や筆名であれば「貴子」だけで「きみこ」と読ませる場合も存在するのかもしれないが、知人がそういった例を知っていたわけではなかった。では、知人は「常盤貴子」…

世界は私を待ってはいないだろうが、あの方たちのことはきっと待っている

じわりじわりと私の在住地域でも新型コロナウイルス感染者の数が増えはじめ、当然ここより棲息する人間の数も多い札幌などではもっと大変なことになっており、北海道全域にまたもや不要不急の外出は控えるべしとのお達しがくだったわけだが、コロナウイルス…

世界恐怖症が見る世界恐怖SHOW

「昭和は平静(平成)を装ってるんだ」(『伊東四朗&小松政夫inエニシングゴーズ』より) 令和も平静(平成)を装っているのかしら。「30年かかかって昭和を終わらせたのが平成という時代」なんて話もあったけれど。いずれにしても、装っているだけでは困る…

第四惑星人による第9地区におけるビラ星人とツインテールの生態観察報告

ニール・ブロムカンプ監督による映画『第9地区』に登場する難民として地球にやって来たエイリアン達は、その外見から「エビ」というスラングで呼ばれている。南アフリカが舞台になっていることからも分かるとおり、アパルトヘイト政策が反映されたストーリー…

「めざせアルデバラン」を探して

落ち着いて観られる環境ではなかったので番組名もわからないのだが、小学生の頃、たまたま目にしたテレビでジュニアコンサート的なものが放送されており、6~7歳くらいの男の子が自作曲を(たしかエレクトーンで)演奏していた。視聴環境の問題で音はあまり…

落ちている財布に手をつけるべきではない良心以外の理由

危ない薬とかが入っている場合があるからである。 というのも、私の近くはないけれど遠くもない親族に、オリンピックよりは間隔の長いペースでお捕まりになっている方がいるのですが、前回お縄になった際は、おくすりをお持ちのところをお巡りさんに発見され…

不成就日

今日の日付で予約投稿しておいたはずの駄文が駄文ゆえか予約されておらず、それに気付いたのがいまさっきなので、これもそれも本日が不成就日だからだろうと、吉日的な考えなど敵視しているのだが、敵視しているがゆえに失敗を不成就日のせいにして本日の更…

さるかに合戦をもう一度

かつて、ナインティナインの矢部浩之さんの弟(14歳下)が中学3年の文化祭で「桃太郎」のお爺さん役を演じたことが『めちゃ×2イケてるッ!』で話題に上がり、放送を見た当時の私の同級生たちが、番組内でも触れられていたように、「中3で桃太郎」という点に…

鑑賞も収集も修行の一環である

原作ファンも原作を知らない者も両者共につまらないと感じる映像化作品(映像→小説/漫画/舞台という場合もあるが、多く話題にのぼるのは映像化作品)の場合、原作ファンが嘆き悲しむのは理解できる。しかし、原作ファンはつまらなく感じるが、原作を知らな…

サンジェルマン伯爵のはじめての長すぎる生涯

「輪廻転生を繰り返すのと不老不死の力を得るのとでは、どちらがより人間として成長できるのだろう」などと確かめようもないことをだらだらと考えたりしていたのだが、考え事ができるくらいには落ち着いてきたと捉えるべきか、またわけのわからんことを考え…

『男はつらいよ』を知り尽くすのはつらいよ

寅さんのアップだけを一場面だけ切り取って、それが第何作目の『男はつらいよ』なのか当てられる人というのは存在するのだろうか。おそらく、『釣りバカ日誌』で釣れた魚だけを見て第何作目か当てられる人よりは希少な存在だと思う。 しかし、世の中にはどん…

「危険ごみ」の出し方と心の平穏について

私の出した危険ごみが回収されていなかったので、なにか出し方に間違いがあったのだと思い、いったん持ち帰って調べてみたのだけれど何が間違っていたのかわからず、悩んだ末にとりあえず新しいごみ袋に入れ替えただけでもう一度持っていったら、今度は何の…

アナベルリイはキャロライン・ノバクの予知夢を見たか

「アナベルリイ」という音楽グループを知ったのは、『1971~1976年の日本のロック、フォークなどのバンドグループ』という名前通りの内容のサイトだった。音楽雑誌に一度紹介されただけのようなグループも掲載されているのだが、さすがに詳細な情報が不明だ…

公開した後悔

未来の見えない、というよりは未来を見たくない身分であるため、どうしても過去へ過去へと思いを馳せがちなのであるが、残念ながら過去にも特に晴れやかな気分になる記憶など見当たらず、ただでさえ不健康がちな精神状態を余計に悪化させたりもする。 しかし…

ピクニック・ノット・ハンティングウォーク

「神隠し」と呼ばれる事例の大半は子供か女性である。成人男性が突然いなくなっても原因が何であれ「失踪」としか捉えられない気がする。どうも「神隠し」という言葉の持つ神秘性というかオカルト的ロマンとは結びつけられにくい印象がある。オカルト的想像…

恐るべき子供たち

小さな子供と目をあわせると高確率で泣かせることができるほど鋭い眼光を持った女性が知り合いにいる。子供好きであれば悲劇的なことであるが、幸いにして彼女は小さな子供が苦手である。苦手であるがゆえに、ただでさえ鋭い眼光が余計に鋭利になり、幼子の…

やっぱりシカでした

久しぶりに車に轢かれたキツネの死骸と出くわす。小さな猫なんかも捕食していると聞いていたので、潰れた腹から猫の体が飛びだしていたら更に嫌だなとも思ったが、車で通り過ぎただけなので詳細な観察はできなかった(別にしたくもないが)。 もっとも、蛇じ…