自己紹介やら目次やら

投稿日付を未来に設定して常にブログのトップに表示されるようにする、というのは説明するまでもないことのような気もしていたのだけれど、わざわざコメントで突っ込みを入れている人を見かけたこともあるので、念のため、先にその旨を書き記しておきます。…

『今日までの夜に見た夢に彩られた走馬灯にも似た自分史』(3)

立体駐車場から道路のほうを見下ろすと、今となっては懐かしい風情の電話ボックスがある。マサ君が電話を使っていたアメリカ人らしき女性と話しているのが見え、「君のパパはトランプ大統領の車にいる?」などと訊かれていた。マサ君は「アイムファーザー、…

『今日までの夜に見た夢に彩られた走馬灯にも似た自分史』(2)

5年の夏の日、非常階段の踊り場から中学校で出会うことになるヨウジ君が首を吊って垂れ下がっていたので、タッちゃんも含めたクラスのみんなで担いで教室へ運んだ。ヨウジ君はへにゃへにゃに軽くなっていて、ずっと恥ずかしがるような言葉を発していたようだ…

『今日までの夜に見た夢に彩られた走馬灯にも似た自分史』(1)

中磯瀬の町から母の実家までまっすぐに伸びる道は、大部分が動く歩道のような仕組みになっていて、薬をもらって家へ帰る時間帯には学校帰りのやんちゃな子供たちがそのやんちゃぶりを遺憾なく発揮しており、私はいつも母が怪我をしないか不安でしかたなかっ…

2021年の30選/20選

2021年に発表された各ジャンルにおける作品の個人的30選/20選。 【2021年の海外音楽アルバム30選】 Altın Gün『Yol』 Villagers『Fever Dreams』 エムドゥ・モクター『Afrique Victime』 エル・ミシェルズ・アフェアー『Yeti Season』 カエターノ・ヴェロー…

別に何年後だろうと地元に国家行事なんか呼び寄せなくていいから、せめて体も心も最低限の健康を保てるような年になってほしいよ、2022

やはり小賢しいゴマすりでは2021年様に気に入られることなどできなかったようで、珍しく正月三が日は平穏に過ごせたものの、後はまあもうウンザリすることだらけで、そりゃあ良かったこともあったのだろうけれど、なかなか嫌な記憶を打ち消すほどのことはな…

SOME DAY,THAT PLACE IN TIME(さよなら、2021)

みうらじゅん先生の「みうらじゅん賞」に倣って、私を楽しませてくれた人・ものなどを勝手に称える「みづきうりゅう賞」。令和に入り本家「みうらじゅん賞」は“権威・濃すぎ”になった(?)授賞式を改め、原点回帰的な発表になっておりましたが、こちらは権…

あのキャベツ野郎

幼少期の記憶というものは、かなりの割合でいい加減なものが多く、世界を認識する力がまだ充分ではなかった頃の記憶であるうえに、刻一刻と古く遠くなってしまうのだから、いくら経験や知識を積んだとこで「あの日見たおぼろげな光景」が鮮明になることはな…

沈むヘドロと4人の映画監督

2021年はゴジラシリーズの異色作『ゴジラ対ヘドラ』の公開から50年という節目であり、「ゴジラ・フェス 2021」の完全新作短編として中川和博監督による『ゴジラVSヘドラ』も公開された。 使用されたゴジラとヘドラのスーツは『ゴジラ FINAL WARS』で使われた…

一方通行の年賀状を雪にまみれて配達する郵便局員に思いを馳せつつ

大谷翔平に正力松太郎賞を贈るのは、別れた相手に未練がましく連絡をとるようなものではないのかと知人が言うので、私も日本野球嫌いだがこいつも相当だなと、久しぶりに同類を見つけた時の安心感を得た。 さて、そんな私と知人が嫌悪する日本プロ野球だが、…

予知夢というわけでもなく

今年の1月4日からTwitterで毎朝6時35分に良く言えば謎めいた、悪く言えば前衛ぶったわけのわからん文章を投稿し続けているのだが、これは過去に見た夢の中から実際の体験と関連が強そうなものを選び、現実と混ぜこぜにした状態の半自分史的なもので、今のと…

冷たいものは沁みないが、辛いものは沁みる

歯磨きのし過ぎなのか、唇の内側が荒れてしみる。腕も肩も痛い。 うがいのし過ぎなのか、喉も痛い。 手も洗い過ぎなのか、ひび割れて痛痒い。 何事もやりすぎは良くないわけで、眠り過ぎると頭痛がするなんて話も聞くが、これだけ色々やり過ぎて痛い目をみて…

騒々しい創造

「お隣さん」と言っても街に住む人からすれば「隣」と呼ぶには離れ過ぎていると感じるであろう、しかし、この大平原においては紛れもなく「お隣さん」であるお隣さんが、新しい家を建てている。お隣さんとは、別に何かトラブルを抱えているわけでもなく、い…

季節は意外と長くまごつく

布団を新調したのだが、私には保温効果が高すぎるようで、氷点下が標準となりつつある時期だというのに、暑さを感じて目を覚ましてしまった。かといって、布団から抜け出して眠れるような季節ではない。暑がりだからといって、寒さを感じないわけではないの…

冷たい校舎じゃ眠れない

愛知県で起きた中学生刺殺事件の翌日、事件のあった中学校での全校集会において校長が「この中学校はみんながひとつの家族のような学校だと思っている」と語り、全員で黙祷したとのことだが、加害者の少年が供述している通りのいじめがあったのかどうかを抜…

家に帰って卒業して記憶と折り合いをつけるまでが修学旅行

私の父は、現在70代前半で、高校時代の修学旅行は空路ではなく、長い列車の旅だった。観光の記憶よりも、列車内の記憶の方が濃いらしい。 それだけ列車移動の時間が長かったということもあるだろうが、それ以上にクラスメイトの女子が一人、重度のホームシッ…

散々クド

『孤独のグルメ』でお馴染みの久住昌之が泉晴紀とのコンビ「泉昌之」名義で発表した短編漫画『最後の晩餐』(名短編集『かっこいいスキヤキ』収録)は、スキヤキに対する己の美学を貫く男の悲喜劇(と言って良いかどうかはわからないけれど)であるが、作中…

じーっとみてると盗人に思われちゃうよね

映画館で拾った財布を係員に渡したものの、その後どうなったのかが分からずじまいで少々不安だという話は以前書いたが、財布に限らず落し物を見つけると、そもそも触れて良いものかどうか悩んでしまう。 別にコロナ禍だからというわけではなく、持主が他人に…

絵を描かされた子供たち

白い画用紙に黒色で斜面を表す線を一本描く。線の上には先の曲がった板を足に装着し、両手に棒のようなものを持った人間らしき形を描き、あとは左上か右上の余白に記号的な太陽を描いておく。これで3・4時間目「ずがこうさく」の授業での課題「スキーきょう…

憎悪対象である某球技への心情と信条

北海道日本ハムファイターズの監督、否、BIG BOSSに新庄剛志が就任した。地域密着し過ぎな感もある地元新聞を含め、連日各種メディアがあれこれ騒ぎ立てている。 新庄剛志氏は嫌いじゃない。古書ではあるものの、関連書籍を読んだこともある。私にとっては、…

骨を砕かせて歯を磨く

右腕の鈍痛がどうやら歯磨きのやり過ぎによるものだと診断されたものの、歯医者さんから褒めてもらうことに命をかけている私には、これまでより磨く力を抑えることはできても、磨く時間を短縮することはできない。力を抑えている分、長くなっている気もする…

ムショの糸

高校生の頃、地元の小さな映画館で財布を拾ったことがある。どうやら、直前までの上映を鑑賞していた老人のものらしく、別にこれから観ようとしていた作品が『刑務所の中』だったからではないが、魔が差すこともなく、すぐに受付に届けておいた。 映画館の経…

深夜のラブホで「見えない二人」

幼少期に何度も訪れたり、近くを通ったりした馴染み深い場所のうち、数か所が現在は心霊スポットとなっている。比較的、世間に対しての恨みつらみが激しい子供だった気はするが、だからといって私が原因ではないはずだ。30代も後半に差し掛かれば、幼少期の…

あの時はまだ目覚まし時計は歌っていた

投票率を上げるための様々な取り組みがニュースで報じられているのを見たが、つい先日、長年地元の投票所として活用されている地域会館の傍に住んでいる知人が「会館が必要もなさそうな改装工事を行っていて、投票日までに終わるかどうか心配」と言っている…

百億の昼と千億のチピチピ天国な子供たち

戸籍上は存在していないが何らかの理由(『誰も知らない』的状況下の子供たちが、宝くじが大当たりした直後の親を殺害するとか)で金だけは有り余っている子供たちが、たびたび幽霊のように表の世界に現れて豪遊し続ける物語を書いてみたいのだけれど、今の…

来るべき来そうにない世界

11月前だというのに冬のように寒い。暑がりの私が寒いと言っているのだから、間違いなく寒いはずである。地元の天気予報も寒いと告げている。 しかし、繰り返しになるが、まだ11月にもなっていないため、服装を完全な冬物にしてしまう決心もつかない。日用品…

「それより僕と踊りませんか」とは言われたけれど、輪になって踊るとは聞いていない

小学校6年時の学習発表会で下級生たちが「北の国から」のテーマ曲を合唱していたのだが、これが集団の呻きにしか聞こえない代物で、見守っていたご家族の皆様もさすがにざわついていた。あからさまに日頃の学習が失敗している様を保護者や他学年の児童、教員…

荒野に太いホースで水をまく

テレビドラマ版『古見さんは、コミュ症です。』を観ていて、幼稚園の頃、級友と手を繋がされた時、やけに湿っていて気持ち悪いと感じたことを思い出した。おそらく、私の潔癖気味の性分が芽生えた瞬間であり、同時にどうやら自分は他人よりも手が乾燥してい…

信じることはできないけれど、信じたいのは嘘ではない

「“あの人のことを悪く言う人はいない”というのは、周りに他人を悪く言うような人がいないということ」といった旨の発言を耳にしたのだけれど、周りの人間が“あの人”以外の悪口を言っていないのかどうかなど確認しようもないので、それがわからない限りは希…

電化製品は火葬場の夢を見るか?

家電が駄目になるタイミングが重なるというのは、なかなか精神にくるものがある。おおむね、家電を買い替えるタイミングというのが、引っ越し等で同時期になったりするため、必然的に寿命が同じくらいの製品がたて続けに御臨終なさるのが要因とひとつとして…