2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

白鳥の引き笑い

白鳥の鳴き声は明石家さんまの引き笑いに似ている。ほぼ毎年のように我が家の近辺には白鳥が飛来するので、テレビを点けているわけでもないのに、どこからともなくあの笑い声に似た音がすると「もうそんな時期か」としみじみしたりする。 さんまさんといえば…

あの悪趣味なVHSをもう一度

時代がVHSからDVDへと変わる頃、多くのレンタル店ではレンタル落ちのVHSが安価で叩き売られていたのだけれど、さすがにアダルトビデオが一般作品と同じ場所に並ぶことはなかったものの、往年のモンド映画や一時期ブームとなった悪趣味系ビデオ(死の瞬間や死…

洋楽の邦訳風文章に隠された意味があるかどうか決めるのはあなたの賢さ次第と言っても過言ではないのだ

誰がのさばらせたんだろうな 案外優しい君たちかもよ 弱い者には優しい振り 強い者にはひたすら厳しい そりゃ強い連中だって怒るさ 足りない頭でカンカンさ 阿呆が怒れば手がつけられない そんな事もわからないほど抜けちまったのかい 必要なのは強さでも優…

波乱を好むほど被虐的でも暇でもないからサティスファクションを叫んだりする

雪も降り、寒さも段々と厳しくなってきたのだけれど、冬が近づくと陽も高くなり、窓の位置や大きさによっては日光が厚かましいくらいに射し込んできて、ちょっと寒いからといってストーブなんかつけてしまうと、暑がりの私には夏場と変わらないくらいの不快…

めんないがらすのこのあたしとは……

少し遠出した先で、陰鬱な雰囲気の時代劇くらいでしか見たことのなかった木に吊るされたカラス(本物)を初めて目にした。季節柄、草木の葉も多くは落ちて枯れ、木枯らしも吹き、十勝ならではの周囲に建造物がほとんどない大平原という景観とも相俟って、斬…

人型幕の内弁当殺人事件

タイトル通りの夢を見た。夢なのでぼんやりとした記憶ではあるが、バラエティ番組等でよく見る「被り物」の形態でご飯の部分に顔を出す穴らしきものがあり、白塗りされた男の顔が確認できた。シルエット的には、故・野坂昭如先生が出演していたアース製薬「…

さよなら好きになったヒト

実際の恋愛感情でもアイドルなどに対するいわゆる「推し」的な感情でも良いのだが、とにかく好きになった対象を不幸にさせてしまう性質(そいつ自身の言動が原因の場合もあれば何らかの呪いか宿命のような場合もあるだろう)の持主がいたとして、そんな人物…

せんせい、さようなら みなさん、さようなら

小・中学校時代の教師たちのなかで、卒業後に数回程度でも交流のあった教師というのはほとんど居ない。そんな卒業以来、顔をあわせることのなかった教師に突然連絡した場合、その教師はどんな反応をするのだろうと時折考える。教師にとって私は数多く相手に…