雀は勧めない

 演歌ブームの再来の予感がするという文章を読んだのだが、まったくそんな気はしない。
 
 具体的なことは何も書かれておらず、ただNHKなどの演歌番組を見ていてなんとなく、ということらしいが、それは単にその人が演歌が好きで、他の分野を見ていないだけだろう。それだけ見ていて、盲信的になれば、それが世界の真実だと考えがちにもなろう。

 私は演歌は基本的に好きではない。特に、日本の心だと主張する演歌好きには辟易する。日本の心というなら、もっと歴史の古い「純邦楽」を応援すべきだと思う。

 まあ、好き嫌いは別として、「演歌ブーム再来の予感」についてであるが、大御所が元気に活躍しているのは、別に今にはじまったことではなく、演歌界の大御所は定期的に良い歌をうたっていると思う。それが「定期的」と感じられないのなら、何が「演歌好き」だと言いたくなる。

 では、新人はどうかと言うと、これはロクなのがいない。「若者の劣化」なんて言説は非常にくだらないが、演歌界に限っては、新人は劣化しまくりだと思う。単純に歌がうまくない。NHK等の演歌特番には、聞いたこともない若手演歌歌手が大御所に混じって出演したりしているが、北島三郎都はるみ坂本冬美らと同じ舞台で歌えば歌うほど、そのあからさまな酷さが際立って聴くに堪えない(逆に、都はるみは、ミック・ジャガーなみに舞台上を動き回りながら熱唱していて驚いた)。

 演歌好きの若者は少ない。なので新人歌手も少ない。ちょっと歌えて、演歌が好きなら、割と簡単にデビューできてしまうのかもしれない。実際、知人が30半ばにしてデビューし、レコード会社の新人賞を受賞した(ただし、局地的な知名度しか高まっていない)。

 ただでさえ音楽業界自体が下火な現在、誰もが知る新人演歌歌手など、氷川きよし以降は存在していないと思う(氷川きよし以降だと、まったく好きではないが、強いて言えばさくらまやがちょっと話題になった程度か。あとは『さんまのからくりテレビ』から登場した大江裕くらいしか、演歌界以外にも知られる存在はちょっと思い浮かばない)。ひょっとしたら、氷川きよし以降の「新人」による演歌で、歌唱力的にも一番だったのは声優の今野宏美が『らき☆すた』のキャラクター・小神あきら名義で発表した「三十路岬」だったのかもしれない。

 ああ、同じ企画モノ演歌なら、STVの名物アナウンサー木村洋二が歌った「大漁豊漁ぼやき船」(作詞は大泉洋、作曲は宇崎竜童)は名曲だと思う。

 ……しかし、なんとも、未来の見えない世界である。 

三十路岬

三十路岬

大漁豊漁ぼやき船

大漁豊漁ぼやき船

 ―――――――――――――――――――――――――――――― 

呟き散らかしたまとめ



 川島海荷が学年的には栗原類のひとつ上だと知って軽い衝撃を受ける。

 ―――――――――――――――――――――――――――――― 

 『Young,Alive,in Love』(西島大介)の主人公・真くんに似てると言われた。メガネってだけな気もする。髪型はむしろキクチ先生だし。あと、インチキアプリに騙されて湯沸し器に戦いを挑んでないし、オカルティな女の子と付き合ってないし、その子にゲロかけられてないし(笑)
 映画学校時代の飲み会で、女子にゲロかけられた奴を見たことならある。その二人も『Young,Alive,in Love』的展開にはなってないし、『猟奇的な彼女』的展開にもなってない。

猟奇的な彼女 [DVD]

猟奇的な彼女 [DVD]

 『デスファイル』に収録されている通り魔殺人事件の現場で、死体処理をしていた警官の「殺して逃げるなら、死体も一緒に持っていけ」という言葉が忘れられない。あんな「台詞」は、普通に生きてたら思いつかないんじゃなかろうか。

 『新ジャンク』におけるルイス・フレリス博士の「死の研究を始めてから食欲が増した」「知り合いが人生の素晴らしさを語り始めたら(惨い)死体の写真を見せて黙らせる」という言葉は、わかりやすすぎる狂気演出で感心はしなかったが、引きはした。

ジャンク DVD-BOX

ジャンク DVD-BOX

新ジャンク [VHS]

新ジャンク [VHS]

 ―――――――――――――――――――――――――――――― 

 「血液型あるあるbot」なんてのをフォローしてる人のことは基本的に「その程度の人間」だと考えてる。

 だから、そんなに血が好きなら、自分の頸動脈でも切って流れ出るのを見てろよ、おっさん