2022-01-01から1年間の記事一覧

SOME DAY,THAT PLACE IN TIME(さよなら、2022)

みうらじゅん先生の「みうらじゅん賞」に倣って、私を楽しませてくれた人・ものなどを勝手に称える「みづきうりゅう賞」。令和に入り本家「みうらじゅん賞」は“権威・濃すぎ”になった(?)授賞式を改め、原点回帰的な発表になっておりましたが、こちらは権…

2022年の悲しい俳句

かつて、さまぁ~ずが生み出し、書籍化もされた「悲しい俳句」。YouTube『さまぁ~ずチャンネル』において、視聴者からの投稿作品も募集されていたが、投稿するほどの勇気と自信のない私は、2022年の1年間、毎週火曜に自分なりの悲しい俳句をTwitterにこっそ…

自室の片隅で痛々しく叫んだのけもの

何やら世間で肯定的に捉えられているらしい発言や価値観が、たとえ確かに自分が昔から主張していた内容と同義だったとしても、大抵はそれを証明する術などなく、「時代が自分に追いついたのだ」と喜べる無邪気さがあれば良いのだが、莫大な金銭が動き出して…

分かりたがり屋たちの死体

写真に写る機会がめっきりなくなった私は、何かしらの大きな事件/事故に被害者として巻き込まれたり、あるいは加害者として事件/事故を巻き起こしてしまった場合、報道の際に使われる顔写真は、おそらく直近の証明写真か中学か高校の卒業アルバムのものに…

年末恒例出血感謝祭

大掃除に力を入れ過ぎ、ただでさえ寒さと乾燥でひび割れていた手が、ほんの少し指の関節を動かすと切り裂かれるような状態となり、キーボードを叩くだけでも流血沙汰なので、これ以上の皮膚への負担は危険すぎると判断し本日の日記はこれで終了とする。 血だ…

空有り、迷有り、答えなし

初めて入った某ドラッグストアは、入口の消毒液が空だった。 たまたま間が悪かっただけだろうと思い、その日は常備していた除菌ティッシュで手を拭ったのだが、数か月後に2度目の入店をした時も空だった。 こうなると、仮に「コロナは風邪派」が来店しても、…

続報はもう聞こえない

隣町ではU15のサッカー選手権が10年近く行われているらしい。興味がないというより、スポーツ全般を憎く思っている私は、そもそも知ろうとすらせずに今日まで生きてきたが、「今回のW杯に出場した選手のうち数名もかつて参加していた」というファン以外から…

初雪の 今日もあなたは 裸足かな

自宅では基本的に裸足で生活しているのだが、冬場になるとさすがに靴下を履く。 暑がりなので、体感温度の問題だけならば裸足でも平気なのだが、私の手を覆う皮膚は数分寒風に晒すだけで小さなナイフによって切り裂かれたような傷が発生するほど軟弱で、手ほ…

(注意)これは架空の言葉です。

「死はすべての者に平等に訪れるが、味わう恐怖と苦しみが平等でなければ戒めにも慰めにもならない」――ミルモ・ムドゥアン(1835‐1892) そろそろ終わりの見えてきた2022年だが、今年ほど不愉快な人間の姿を見せられた年はなかったかもしれない。 「好き」は…

4割たちのヴェンデッタ

あれはそうだ、中学や高校時代、授業中には騒いだり立ち歩いたり、注意されてもヘラヘラするばかり、服装や髪形といったものならば好みは別としても校則で細かに定める必要はないと思うけれども、喫煙疑惑や飲酒疑惑、暴力沙汰の話まで聞こえてくるような連…

たまに久石譲とか流れている

美容室やマッサージ屋で眠ってしまうという話はよく聞くが、歯医者で眠ったという話はあまり聞かない。やはり、「リラックス」とは無縁の場所だからなのだろう。歯を削るあの音、コロナ前からマスク着用のために表情が読めず恐怖心を煽ってくる歯科医、頭蓋…

猫、帰る

先日、何者かと激しく争っているらしき鳴き声を響かせて以来、消息不明となっていた我が家近辺をテリトリーとしている尻尾の短い猫だが、本日無事を確認することができた。朝方、怪我をしている様子もなく、これまでのように庭を悠然と横切る姿を目にし、多…

普通の拾い難い靴

駐車場に放置されている靴の大半は、車内で靴を脱ぐようにしている人たちの忘れ物なのだろうが、持主の手に(足に?)戻る確率はどれほどなのだろう。戻らない場合においても、誰がどの段階で処分することが多いのだろう。うっかり者が大勢いるのか知らない…

名前はまだない

夜中、猫が激しめに何かと争う声が聞こえてきた。最初は猫同士の争いかと思ったが、聞こえてくるのは一匹の猫の鳴き声ばかりで、どうやら声をあげずにひたすら攻撃している何者かがいるらしい。 おそらく猫の方は、よく庭をうろうろしている尻尾の短いグレー…

僕らは殺されることのできる年齢

酒も煙草も嗜まない私は、スーパーやコンビニにおける年齢確認というものをしたことがない。もちろん、様々な場面で身分を証明するものを提示することはあるのだが、レジ横の画面等に現れる「20歳以上」といった文字に指を当てた経験がない。たぶん、何かの…

臓器林で踊らせて

「臓器林」。駄洒落としてはすでに多くの(そして若干の猟奇趣味を持った)者たちによって口にされたであろうが、作成した文章中の誤変換にこの文字を見つけた時、何かしらの理由でパソコンやスマホの予測変換を調べられるとあらぬ疑いを受けかねないなと感…

鮮血の叫び

TikTokあたりで流行りなのか、シリアルキラーを模した様子でカメラに向かって刃物を振りかざす姿を撮っていた女性が、手元が狂って自分の顔を切りつけてしまう動画が流れてきた。額の端あたりを切ってしまい、かなりの出血が確認できるため、苦手な方には閲…

身体の傷は思い出の……

左肘に少し目立つ傷痕がある。小学2年の夏頃、自転車で下校中に砂利道で転倒した際の怪我が原因だ。 バンドエイドやガーゼは携帯していたものの、当時はまだ消毒薬までは持ち歩いておらず、とりあえずガーゼで傷を抑えた状態で家に急ぎ、水とハンドソープで…

知らない間に疲れている

暑がりの私でも半袖で過ごすのが辛くなってきた。今年は寒くなるのが比較的早いように感じる。 しかし、外を歩いている分には厚着をしていれば良いのだが、問題は屋内へ入った時で、どうも年々冬の公共施設での暖房が強くなっている気がしてならない。単に私…

知らんうち、こんなとこ切れてる!

3歳の頃、墓参りへ出かけるため母親の車に乗った直後、右手人差し指の爪の間から血が出てきた。たいした量ではなかったうえ、母が絆創膏を持ち歩いていた為、すぐに応急処置もできたのだが、どうしても出血の原因を思い出すことができない。いや、思い出せな…

老いの苦しみを感じるまで生きられたことにとりあえず感謝

30代前半くらいの人間であれば、さすがにどれほど的外れで偏見が強くて人権意識の欠片もないような発言をして批判を受けた場合でも「老害」と呼ばれることはないだろう。言動の内容とは別の実年齢の話なので、相手に年齢がわかってさえいれば、他にどんな罵…

羊を数えても眠くはならない

「私が考えていることなど、それが正しかろうと誤りであろうと、すでに多くの人間が考えていたことであり、はっきりしているのは、あえて公にするほどのことではいということだ」 ということも含めて、わざわざ公にしてしまう自分は一体なんなのだろう……と一…

憎むな殺すな、赦しはしません。

憎むべき相手が高確率で先にこの世から消える場合、「先に消える」というだけで消える程度の憎しみだったのならば幸いだろうが、「死に逃げ」なんて言葉もある通り、先に消えてもらうだけでは、こちらの気が済まない場合も多々あるだろう。少なくとも、私に…

この道はいつか君が事故る道

もちろん個人差は大きいだろうが、知人の畑作農家によると、農業を営む者は他人の畑の状況が気になって仕方ないらしい。田畑の拡がる地域で、あからさまな脇見運転の軽トラックに出くわしたなら、それはおそらく近所の農家である。北海道は自動車事故の発生…

腹が減っては薬が飲めぬ

「空腹時の服用を避ける」という注意書きのある医薬品は多い。新型コロナワクチンの副反応に備えて用意しておいた頭痛薬と解熱剤にも同様の注意書きがあり、これまでは三度の食事からさほど時間の経っていない頃に症状が現れた問題なかったのだが、先日の4度…

丈夫なのか鈍感なのか、勇気があるのか無知なのか

いまだに「コロナはただの風邪」と主張する者も多いが、つい先日、4度目のワクチン接種を終えた私の身体に限って言えば、「ただの風邪」だったのはワクチンの副反応の方である。幼き頃から「ただの風邪」も含め、幾度となく寝込んでいたため、具合の悪さの差…

「目には目を」と言われても、相手の目がどこにあるのかわからない

画像生成AIで作られた水害のフェイク画像がTwitterで拡散され、見抜くのが困難になってきたと恐れる声があるかと思えば、「この程度のフェイク画像が見抜けないでどうする」などとマウントを取りたがる者も現れ、毎度のごとく色々な意味でうんざりとさせられ…

日本でいちばん長く感じる日

MLBで試合時間短縮のためのルール改善があるらしい。日本野球よりは見ていられるとはいえ、基本的にスポーツ全般に詳しくないため、これまでにも試合時間を短くするようなルール改定が行われてきたのかどうかは知らないし、日本とアメリカそれぞれの平均試合…

「0○さん、たぶん私はあなたが嫌いだ」

私はたぶん“あなた”が嫌いです。 “あなた”が私の暮らしにずかずかと入り込んで来てからというもの、私的なことまで含めると数えきれないほど、いや、数えるのが嫌になるほどの頻度で“あなた”を見聞きしなくてもすむ世界へ逃げ出したくなる衝動に見舞われてい…

『今日までの夜に見た夢に彩られた走馬灯にも似た自分史』(73)(完)

Tの亡骸を過ぎると、ひび割れたアスファルトの道路に潰れた柿の実が点々と転がっていた。この土地には柿の木などないはずだが、海を挟んだ土地の柿を吸い寄せてしまうほどの事態だったということだろうか。柿は苦手なので勿体ないとは思わないが、Tの家の白…