いじめは悪だが、責められても仕方のないことかどうかは別として、標的にされる原因のようなものがはっきりといじめられる側にある場合もあって、少なくとも私が幼稚園〜小学校時に受けたいじめは、今の私の意識のまま当時をやり直すことができれば、おそらく回避できると思う。
だが、もし本当にそんな都合の良いSF/ファンタジー的なことが起きて、実際にあのいじめを回避することができたとしても、性根が腐っていることが分かっている連中と表面上「なかよし」を演じなければいけないし、その世界軸というか時間軸においては自分はいじめられていないわけだから、別の標的がいじめられているのを知ったりしない限りは、そいつらを批判できない(人数の少ない学校だったので、私の知る限り標的は私だけだった)。「お前は別の世界軸では、俺をいじめていたんだぞ」などと言っても、今度はそれが原因でいじめられるか、病院に連れて行かれるかだろう。
幸か不幸か、当然、そんなファンタジーなことは起きない。
- 作者: 小路幸也
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2010/12/07
- メディア: 文庫
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