静養日記50 〜静養日記は終わっても静養は終わらない〜

 時期的にも「50」という回数的にもキリが良いので、「静養日記」シリーズは今日でおしまいにしようと思う。まあ、書いていることに大きな違いがあったわけではないので、50回にわたって私が現在静養中であるということをタイトルでしつこくアピールしていただけとも言える。

 もっとも、本当に静養できているのかと言えば、これはとても怪しいところで、多少落ち着いているように感じるのは、その大部分が処方された薬によるものだろう。薬が効いているというのは、悪いことではないので、あとは生活そのものがもう少し安定してくれれば良いのだが、私の身の周りの小さな世界も社会全体という大きな世界も、なんだかあまり雲行きはよろしいようには思えない。

 また、年末年始というのは、一年の内でも特に心がざわつき易い時期であり、しばらくは頓服薬を懐に忍ばせながら暮さねばならず、心の安定は遠のくばかりだ。邪気を払うことにもなるのであろう大掃除も、習慣なので今年もしっかり行うが、終わった後にもっとも目立つのは、綺麗になった部屋ではなく、さらにひび割れ血まみれになった私の手であろうことも既に覚悟しなければならず、かと言って、大掃除せずに年を越すのは、これまた気持ち悪い。他人に頼むのも信用ならんし、そもそも頼める他人なんかいない。

 2017年の日記更新は、今日を含めると、残り5回であるが、はたして12月31日の日記を無事に更新することができるだろうか。今のうちに投稿する文章を書きあげてしまおうかとも思ったが、そんな元気があるのなら、別に今書かなくても大丈夫であろうし、残念ながら書く元気があるとは言えないので、不安を残したまま、とりあえず最後の「静養日記」を締めることにする。